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Bye my dear. ページ1

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昔、病気がちだったお兄ちゃんを半ば強引に公園に連れて行ったことがある。




その時、私はまだ小さくて、わがままで、お兄ちゃんがどれだけ無理していたかなんてわからなかった。




それでも腕を引いた私を笑顔でついてきてくれたのを覚えている。




優しいお兄ちゃんは優しさがこもった目で、公園に咲いていた花を見たて言ったんだ




「 俺、この花好き... 」




自分がやったことが正しい気がして、お兄ちゃんが喜んでくれたのが嬉しくて、




その日はお母さんに怒られてもなーんにも気にしなかった。









まさか、その花が私の口から出てくるようになるなんて




夢にも思わなかった幼少期。









千秋(おにいちゃん)が高校生になった年から、それ(・・)は私に付いて回るようになった。




「 ん?あれ? 」




いつもより早く帰宅した私は、化粧を落として顔を洗っていた。




そしたらふと目の前の洗面台に、赤い思い出の花が三つほど落ちていた。




さっきまではなかったのに、どうして_____と顔をあげると、鏡の中の自分と目が合う。









口から赤い花びらがはみ出していた。自分の口から花が出てきていたのだ。




「 な.......んで.....?これ..... 」




ぼーっとする間もなく、妙な吐き気が襲ってきて、目の前に吐くとさっきの赤い花。









花吐き病__________今巷で噂の病気。噂とか、Twitterとかでしか聞いたことなかったけど、本当なのか.........それも私がかかってしまうなんて




「 とにかく、絶対に秘密にしなきゃ...! 」




それに、この症状が出たということは、私の恋心を肯定さぜるを得なくなった。









片思いの相手の可能性は千秋しかいない。兄である千秋しか。






__________________

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________



「 千秋、醤油取って 」




花吐き病を発症してから、2年が経った。上手く隠しながら今日も好きな人と一つ屋根の下で暮らしている。




「 もうっA!俺のことはお兄ちゃんって呼んでくれていいんだぞ...☆ 」




「 いやいやいや、キモいから 」




泣き真似をしながら醤油を取る千秋。ほんっとバカ。アホ。単細胞。







「 昔は"お兄ちゃん"って言いながら手を引いてくれたのに..... 」







あぁ、憎い。こんな立場が憎い。でも





"妹"好きな千秋を嫌いになれないのは







こんな立場に甘えてる証拠だ。

▽→



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設定タグ:あんスタ , あんさんぶるスターズ   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:合作 x他5人 | 作者ホームページ:   
作成日時:2017年12月18日 22時

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