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午後7時、Aと真緒は生徒会室に残って仕事をしていた。作業も大方片付いており、書類整理をしているくらいだった。
「ねぇ、真緒くんちょっと探してほしい書類があるんだけど……」
「ん?どうした?」
どうしても見つからない書類があるといい、代わりに真緒に探してもらった。すると、あっという間にお目当ての書類が出てきた。一体どこを探していたのかと一人落胆した。
彼女が、「ありがとう」と書類を受け取ると真緒がいきなり、両手で彼女の頬を包んだ。
じっと顔を見つめられ、困惑しているとすっと目の下を触り
「目の下にクマ出来てるぞ、ちゃんと寝てるのか?」
「それは真緒くんも同じでしょう」
彼女も真緒の目の下に触れて、同じことをした。
何だか面白くなって笑っているといつの間にか、そこには敬人が立っていた。
お互いしまった、というような顔を見せた。敬人は何事も無かったかのように、早く帰れと一言だけ言って、勢いよくドアを閉めた。
「ごめん、A」
「いやいや、私も悪かったし、言えば先輩もわかってくれると思うよ」
考慮をして、真緒は彼女が生徒会室を出てから10分くらいしてから出るようにすると提案した。
昇降口に向かうと、敬人が腕を組んでけわしい顔をしていた。大丈夫大丈夫、と自分に言い聞かせて彼女は、敬人の側へ近づいた。
「せんぱ、」
「遅かったな、何をしていたんだ?」
敬人も、真緒が人の彼女に手を出すような人間ではないと分かっているのだが、やはり少し妬いているように見えた。こちらの目を見て言おうとはしなかった。
「書類整理ですよ、真緒くんが目の下にクマが出来てるって教えてくれただけですよ」
「そうか、ってまた目の下にクマを作ってるのか貴様は」
ああ、また説教だと構えていると優しく頭を撫でられた。思いがけないことに勢いよく敬人の顔を見上げる。
「悪いか、ちょっとばかり妬いただけだ」
「大丈夫ですよ、ちゃんと先輩だけです」
さらりと述べる彼女に自分が照れくさくなってしまい、顔に熱が集まる。
「度し難い」
その一言だけ、そして彼女の腕を引き寄せてそのまま唇に触れた。
嫉妬のキスは少しだけ乱暴だった。
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ひかり - 敬人ちゃん大好きだからこういうの嬉しいですね (2018年2月11日 16時) (レス) id: c1b7de4169 (このIDを非表示/違反報告)
トパーズ - はすみん紅月の中で一番好きです!更新頑張ってください!!!!! (2017年8月27日 11時) (レス) id: 1b6c5aff30 (このIDを非表示/違反報告)
ままこ(プロフ) - ariaさん» コメントありがとうございます!蓮巳敬人の嫉妬は、ちょっと可愛い感じするんですよね笑、頑張ります! (2017年8月24日 18時) (レス) id: dd2edfbc4c (このIDを非表示/違反報告)
aria(プロフ) - 敬人さん、嫉妬やばす…!←かっこいいというか可愛いというか…。これからの展開が楽しみです!これからも更新頑張ってくださいね!!はぁ、敬人さん好き……。 (2017年8月24日 11時) (レス) id: e584b4d054 (このIDを非表示/違反報告)
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