キミの同担拒否リアコ【うらたぬき】

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うらた さいど

う｢はぁ…もこちゃん可愛いなぁ…。｣


俺の目の前にはテレビに映った浦嶌もこ。
現在ドラマの録画を見返している。

もこちゃんのドラマは全部保存してあるし、女優として初めて出演したドラマから最近のドラマまで全部。

ﾋﾟｺﾝｯ

スマホの通知が鳴った。
きっとTwitterで誰かが呟いたのだろう。


う｢んーっと…あ、この人か…参加させて貰お。｣


俺が今見ているのは情報垢。
情報垢といえば皆知っての通り犯罪行為だし、俺ら歌い手もやめて欲しい事だ。

でも、もこちゃんの事が分かる、と知った時はすぐに初めて情報垢の事を調べ、アカウントを作成した。

だって大好きな人の事を知れるなんて嬉しいし、探れば探る程何だって知れる。

本名、固定電話の番号、目撃駅、よく乗る電車、行きつけの店、好きなブランド、出身の学校、誰かが撮った盗撮、盗聴…様々な情報が知れる中、嘘の情報だってある。

現に今情報垢をしている同担共が持っているもこの本名なんて偽物だ。
俺はかなり信用のある情報垢で繋がっている人に教えて貰ったから可能性としては大だ。

その人の親がもこちゃんの関係者の為、俺はその人と仲良くなり、たくさんの情報を貰った。

俺とその人、そして関係者しかしらないもこちゃんの個人情報。
そう考えるだけで俺の心は満たされていた。

だが、関係者、というのが気に食わない。
もこちゃんと繋がりを持っているファンは一切いない。
これはもこちゃんの性格からして無いし、その人が言っていたのだから間違いない。

どうにかして会いたい。話したい。

でもきっと彼女は平等だから、そう思って繋がりも何もかもないんだろう。

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