ダイアゴン横丁(2) ページ6
二人で別れてペットの欄を覗く。
…爬虫類、ってよかったっけ。
なぜか引かれるように蛇の欄に移動する。
様々な蛇が寝ている中、一匹の蛇が目に入る。
真っ黒な鱗に覆われた、小さめな蛇。
種族名は…『カラスヘビ』なるほど、真っ黒なわけだ。
小さいし、まだ子供？なのかな。
『…珍しい、人の子だね』
「…ん？今の君？」
不思議な感じの声が聞こえたが周りには人目を避けるように人はいない。
魔法使いならもしかして…と思って目の前の真っ黒な蛇に話しかける。
『驚いた、俺の声、聞こえたのか？』
「うん、今も聞こえてる…ってあれ？他の人は聞こえないの？」
蛇は頭を縦に振る。
…聞こえるのは珍しいのかな？
「…君は真っ黒だね。素敵な色だ」
『ありがとう。だが、黒は不吉な色と教わらなかったかい？』
俺は首を縦に動かす。
聞いたことあるよ…でも俺にとって黒は…幸せの印だよな。
手をケースの上に伸ばす。硝子貼ってあったのに、消えちゃったように中が見える。
「…ねえ、ラスマ。俺と一緒にいこ」
『ラスマ…？ふふ、いい名だね、ありがとう』
しゅるる、と腕にラスマが巻きついてくる。
爬虫類のコーナーを抜けて、カウンター近くにいた店員さんとセブルスが思わず固まる。
「…A、蛇を買う気か？」
「うん、ラスマって名前付けたよ。セブルス、お願い」
セブルスは少し考えたが俺が見つめ続けたせいで、折れるように買ってくれる。
寒いのかラスマは服の間に入り込む。
…あったかくなる魔法とかあったらすぐに覚えてあげよう。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 248人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハリーポッター」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
八神(プロフ) - ああさん» ……ああ！？本当ですね……修復が難しい流れなのでキャプション記載させていただきます。ご指摘ありがとうございます。 (2019年11月9日 22時) (
レス) id: 5d49f427fa (このIDを非表示/違反報告)
ああ - あの、組分けの時って苗字順に呼ばれるじゃなかったですっけ？ (2019年11月4日 11時) (レス) id: a72da57039 (このIDを非表示/違反報告)
LN - 楽しみにしてる、いい作品だね！こういうのハリポタだと珍しいから頑張って！ (2019年5月27日 0時) (レス) id: 33cdc0490e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：八神 | 作成日時：2018年12月21日 21時
