夜の月(4) ページ31
今、耳に入れたくない声が聞こえてくる。
リリーが僕の後ろを見るので、僕も仕方なく振り向くと案の定、見たくもない奴らがいた。
「ジェームズ、シリウス、ピーター！一緒に探してくれるの？」
「うん！僕らも丁度リーマスを探す所だったんだよ」
「昼ぐらいかな、急にいなくなっちゃって…探そうとしてたら君達がいたんだよ」
…言われてみればいつもの四人組としては一人足りない感じがした。
なるほど、ルーピンがいないのか。
今日はあいつの好きなチョコレートケーキがデザートに出るはずなのに珍しい事もあるのだな。
「んじゃ決まり、手分けして探そうぜ！」
「スニベリーと協力するのは癪だけど…」
「…本当なら、こちらから願い下げだ」
…何故こいつらに見つかってしまったんだろうか。
これならリリーと二人で早々に探しに行けばよかった。
なんて思いながら、リリーに手を引かれて僕達は大広間から離れる。
だから、不安に駆られている僕達のそれを見ている奴がいるなんて思わなかった。
僕はリリーと共に、図書室へと訪れてた。
本来ならスリザリンの寮から大広間に行く道にこの図書室は通らないはずだが人探しだからな。
この辺りを知り尽くしているやつに聴き込むのが一番だろう。
「ねえ、セブ。この辺りのゴーストに聴き込むって言ってたけど、ライズの事なの？」
「…そうだ、あいつは図書室に縛られたゴーストだから」
「情報が聞き出しやすいかもって思ったんだろ？」
リリーを庇って後ろに下がる。
声の主…ライズは片手をひらひらと顔の横で振ってこちらを見ている。
リリーは丁寧に挨拶を交わしているが。
「…ちょうどいい、ライズ。Aを見てないか」
「君、驚かないからあんまり好きじゃないし、協力したくないんだけど…」
「ライズ、お願い。私の弟と友人が手品のように消えてしまったの」
リリーにもお願いされ、うーん…と唸っていたライズはすっと指を指した。
それはホグズミードの方を指さしていて…
「あっちの方にある黒いお屋敷にスリザリンの上級生に抱えられてるAが行ったのは見たよ」
「…あっちの黒い屋敷って」
「「叫びの屋敷…！」」
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八神(プロフ) - ああさん» ……ああ！？本当ですね……修復が難しい流れなのでキャプション記載させていただきます。ご指摘ありがとうございます。 (2019年11月9日 22時) (
レス) id: 5d49f427fa (このIDを非表示/違反報告)
ああ - あの、組分けの時って苗字順に呼ばれるじゃなかったですっけ？ (2019年11月4日 11時) (レス) id: a72da57039 (このIDを非表示/違反報告)
LN - 楽しみにしてる、いい作品だね！こういうのハリポタだと珍しいから頑張って！ (2019年5月27日 0時) (レス) id: 33cdc0490e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：八神 | 作成日時：2018年12月21日 21時
