好きだとか言うなら証拠を見せろ 続編【名前変換オリジナル】

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今日も授業だらけの退屈な時間は過ぎ去って、放課後になった。

教室も課題をやれなかった生徒がまばらに残っているぐらいで、あたしも課題をやり終えてあとは提出するだけ。

置き勉のおかげで軽いリュックを背負い、あたしは職員室へと向かう。

「失礼しまーす。星原Aですけど、星原先生いらっしゃいますか？」

「おー、こっちだこっちー」

手をゆらゆらと揺らしながらあたしを見るお兄ちゃんはクーラーのおかげで涼しい職員室であるにも関係なく、

うちわを仰ぎながらその片手にはチューペットが握られている。

本当にこの人を教師だと認めたくない。ついでに言っちゃえば、兄としても認めたくない。

あたしがそんなことを考えるとは露程も知らないお兄ちゃんは幸せのひとときを楽しんでいる。

「なになにー？お前俺のことめっちゃ見てるけど、俺の顔に見とれてんの？あーごめんなぁー？俺さあ、年下は相手にしねぇ主義だしーお前妹だし？近親相 姦はヤバいっしょーしかも俺ら生徒と先生でもあるしねぇー。ってわけでゴメンな？」

「あたしが一方的に好いてるみたいな言い方しないでよ。あたしは課題をだしに来ただけ。あと、お母さんがご飯は何がいい？って聞いてた」

あたしの課題を怠そうにチェックするお兄ちゃんは『オムライスじゃなきゃヤダ』と言った。

ヤダじゃないし。ヤダって言って可愛いのは小２までの子供と倖夜だけだっつーの。

「分かった。ハンバーグにしてもらうね」

「お前それ卑怯！ いいしー、俺携帯で母さんに言うから」

そう言うなり、お兄ちゃんは黒色の携帯を取り出してお母さんに電話をかけだした。

クソっ……遅かったか……。

小さな敗北感に包まれているあたしに相反してお兄ちゃんは優越感に浸りながら、電話を終えた。

「よかったな。今日はオムライスだ」

「……ワーイヤッターオムライスダー」

「悔しいくせに。だっせー」

お兄ちゃんのドヤ顔がウザい今日この頃。

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