今日の歪 3

今日のわんこ　113号 ページ37

第６部部隊は隊長室にいるようで台車を押しながらそっちへ向かう。

A「失礼します。ゴミを回収に来ました。桃腕です。」

歪「桃次です！」

満面の笑みで私の言葉に続く歪を横目で見ていると、眼鏡をかけ直してからごみ袋をこっちに持ってきてくれる桃早隊長。

桃早「はい。」

A「ありがとうございます。(何度見ても月詠に似てんなぁ〜…)」

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練馬にて

月詠「へっくしゅっ！」

月詠はくしゃみと同時に手を口で塞ぐ。

桜介「お？風邪かー？」

月詠「かな…？日にちも変わったことだしミョリンパ先生に今日の運勢を見て貰わないと…。」

桜介「おーおー、そーかよ…(欠伸)」

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華厳の滝にて

A「それではこれで。」

桃早「うん、お疲れ様ー。」

Aと歪はごみ袋を受け取って再びエレベーターを乗る。

次は7階で第7部部隊の階層へ向かった。

特に会話はなくすぐに着いた7階でエレベーターを降りてそっちも隊長室。

もういつ寝ててもおかしくない時間になってきてるから急がないと…。

隊長室に向かってドア前でノックをすると、「おー」という返事を頂いてドアを開ける。

A「失礼します。ゴミを回収に来ました。桃腕です。」

歪「桃次です！」

部屋の奥では黒いソファに腰かけている桃地隊長。

この人は特徴のあるヘッドバンドを装着しているため、すぐ目につくとこがある。

私たちを見ているその様子も歯をむき出しにして今にも飛びかかってくる野良犬のようだった。

それに見た目通りの好戦的な性格である。

A「(見た目は全然似てないけど、桜介に似てんだよなぁ…。)」

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練馬にて

桜介「はっっくしょっ！！！」

月詠「きっったな！！」

桜介は口を押さえずにくしゃみを繰り出して飛んでくる唾に月詠は咄嗟にそれを避けた。

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華厳の滝にて

A「(かといってもそこまで似てるわけでもないしな…あっちの方が変態だろうし…まあ、似てるというより桜介タイプだな。)それではこれで。」

桃地「おー。」

次は8階。

ようやく終わりが見えてきてか気が緩み始めているAもまた欠伸をした。

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