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If you call this love ページ10
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……よかった。
泉、前を向けたんだね。
…………ほんとはね、私、怖かったの。
泉が苦しむんじゃないかって。
でも私は、それをまともに考えられないくらい気が動転してたの。
……私の中には、もう新たな生命が宿っていた。
私は、その子に申し訳なかった。
愛情を持ってつくれた子じゃなかったから、
私は、そんな子をきっとまともに愛せることなどできない。
だから私は、その子ごと消えることを選んだ。
でも、何も巻き込みたくなんてなかったから、遺言書なんて遺さなかった。
………でも、
仮に書くとしたら…
私はきっと、泉のことを書くよ。
今まで隠してたのは、
押し殺してたのは、私も一緒なんだよ。
ねぇ泉、
『＿＿＿大好き。』
私は淡い色のスイートピーに、口付をし、
桜の波へ呑まれ消えた。
彼の、彼らの幸せを願い、望みながら
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