これを恋というのなら【瀬名泉】 (ページ8)

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thanksgiving festival ページ8

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＿返礼祭

俺たちKnightsは、れおくんの命でかさくんが新たな王となった。

かさくんはKnights再開のために大いに貢献してくれたし、妥当だなって思った。

眼の前は、ペンライトの光、メンバー達の輝きでキラキラしている。

目眩がして倒れてしまいそうなくらいだ。
　

なるくんが少し心配そうにこちらを見つめる。

俺はそれを先輩らしく、“大丈夫だよ”って言うように微笑んだ。

それを見るとなるくんは、安心したように微笑返し、またお姫様達へ視線を向けた。

最高に、幸せだ。

この3年間、辛いだけじゃなかった。

あいつの幻影に囚われただけの道じゃなかった。

俺は、最高にアイドルとしてキラキラできたって、胸を張って言えるくらいには充実してた。

でも、俺はまだ満足してない。

俺は、伝えなきゃいけないものがある。

ずっと、ずっと、押し殺してた。

自覚しちゃ駄目なんだって思って、ずっっと隠してた。

でも、駄目なんだ。

しまっておくなんてもう、できなくて

返礼祭後、メンバーに事情を話して、“とある場所”に行きたいと伝えた。

皆、笑顔で「行って来い」って言ってくれた。

俺らしくないけど、ありがとうって呟いてから足を進める

足を進めたのは、あいつの墓がある桜の木の下だった

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『私ね、お墓は桜の木の下に立てたいの』

「……なんで？」

『私、お花の中だと桜が1番すきでね…。

それと、桜の木の下に死。体を埋めると綺麗な花が咲くらしいからっ！』

「何でそんな怖い知識つけてるわけぇ…？
妄信にきまってるでしょ。」

『そうかな〜？
えへへっ、でも、もし私が桜の木の下で眠ったら…

その花を、見に来てほしいよ。』