ねぇ、センパイ。【鳴上】 (ページ3)

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センパイと、ページ3

『ねぇ嵐、デート行かない？』

レッスン終わり、一緒に帰っている途中に唐突に言われた

『あ、いきなりごめんね？…嵐に似合いそうな化粧品見つけてさ。よかったら一緒に見たいなって思ってさ。

嵐は乙女だから、デートって言ったほうが喜ぶかなって思ったんだけど…。』

本当に、どこまでいっても優しい人だ。

それと同時に、期待してしまった自分を恥じたけれど、

　「……えぇ、センパイとデート、楽しみよ♪」

そう言うと、ほっとしたような表情をするセンパイ。

やっぱり仕草が可愛いわァ…。

そう思って、ついぎゅって抱きしめた。

すると、驚いたような顔をしたけど、またいつもみたく優しく微笑んで、抱きしめ返してくれた。

胸に、センパイに対する“大好き”が溢れてく。

手放したくない暖かさで満たされていく、

アタシ、ほんとにこの人のこと大好きなんだなって、呆れちゃうくらい実感した。