38話目 ページ38
昼食の時間は、奴が食堂に居る時間と置き換えた方が良いだろう。
逃げようかな？今私は、庭の掃除を終えても、そのまま食堂に向かわなかったのだ。
ただひたすらベンチに座って、日光を浴びることしか出来ない。本当は腹減ってる。
すると、何処からか黒くて艶のある毛皮を纏った生き物が、優雅に散歩をしていた。
my「猫ちゃん…。」
私に気づいた猫ちゃんは、遠慮なく私の膝の上に乗った。日光に浴びた猫ちゃんの毛皮が暖かくて、何よりも太陽の香りがした。
shp「ピコ〜？あれ、マイさんやんけ。食堂に向かわんの…？」
my「あぁ、実は……。」
チーノ様とよく絡んでいるショッピ様に、今までの事全部、事情を話した。
shp「ブフッww！ノーパンに、今度はバスタオル姿のチーノに襲われたんかww」
ですよねー。とんだ災難な目に遭わされたんだって言うくらいめちゃくちゃ笑うじゃん…。
すると、ショッピ様は思い付いたかのようにニヤニヤしながら、自分に指を指してこう言う。
shp「助かる方法ありますよ。チーノやなくて、
わいにせん？」
my「……は？」
助かるとは…？全然チーノ様とほぼ変わらないんだが？
どんだけ私を虐めれば気が済むんだと思い、猫ちゃんが膝から降りてしまった。
shp「あれ、ピコ何処行くん………あっ。」
ci「ショッピ〜？？？」
アッ、コンニチハ⤴︎もしかして、これとんでもない修羅場になる感じすかね！？あぁ、めちゃくちゃ怒ってるぅ！？
shp「じゃ、じゃあワイはこれで失礼しますんで……。」
は？あいつ私を置いていきやがったなぁあああ！彼が去っていたことを機に、私の隣を堂々と埋められてしまった。
ci「……。」
my「……;」
気まずいぃいい…！というか待って？？最初私が怒るはずなのに、なんで今怒られる流れになってるのかな？？？
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作者名：み〜と | 作成日時：2022年12月23日 19時
