33話目 ページ33
em「よ〜い……start!」
グラウンドの砂を蹴るように、前足を出した時に体が軽くなった。
良かったと思ったのは、昔から変わらず誰かと競う機会がなかった今、掃除したおかげで体が鍛えているのだから。
すると横からの兵士達が、「おおっ！」と騒ぎ出した。
なぜなら、後ろから私に追いつこうとする、startの位置から幹部を追い越して来たミネさんだ…。
my「……流石、元"伝説"！」
mine「あら、また勝っちゃったわ。」
sha「アカン…ホンマに速いって！？」
zm「悔しいけど、でもおもろいわアンタら！」
なんだかんだ悔しいようで楽しかった2人を見て、凄く安堵した。今までずっと、家系の血で暴れていた事があった。
そこでミネさんが現れた時には、少し平和になれた気がする。そんな黒歴史が頭に過ったのは、私だけでなくミネさんもだった。
それから、解散してミネさんはエーミール様に用事があるとの事でお先に失礼する。
my「………来た。」
動き出した…気配が！廊下を走るなと誰かに叱れるくらい走った先は、メイドが使用している休憩室だ。
扉を開けて、警戒体勢をしたらメイド長が私をギョッとする目で驚かせてしまったのだった…。
間違え〜たよ⭐︎ごめんなさい！！
「マ、マイさんどうしましたか！？」
my「えぇっと…トイレに行きたいなと？」
反対方向ですよと親切に場所まで教えて頂き、なんとか誤魔化せた……。気配が消えない…？近くに居る！
再び廊下を走ると扉からガバっと開かれたのは…あれ人居なくね…？
rbr「おるわっ、此処に！」
my「おぉっ！？ごめんなさい、全然見えなかったもんで！」
rbr「素直で宜しいわっ！……あんさん、確かマイさんやろ？丁度ええわ、こっち来な。」
my「……え。」
腕を掴まれ部屋に連れてかれたのは、監視カメラを管理された監視部屋だった。誰もが分かりづらい扉がまさかの重要な設備だったとは…。
というかなぜ、私なんかを入れてくれたんだ？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 4人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：み〜と | 作成日時：2022年12月23日 19時
