16話目 ページ16
扉をバンと叩きつくような勢いで開かれたのは、幹部のゾム様。確か先輩達の話によれば、彼は有名人らしい…。特に食害が。←
zm「チーノお前、ほんまに起きたんか！？」
ci「わざわざそれ、言いに来たんか！」
フードで見えないが、明日槍でも降るのか！？という声色からした信じられない感じで草。大丈夫だよ、チーノ様。うちのミィさんも朝から意識飛んでたので。
そんな彼らを見続けてしまったのか、ゾム様は私に気づいて、ひょこひょことキッチンに近づいてきた。
zm「おはようさん！何作るんや？」
my「おはようございます、ゾム様。只今、マッシュルームを使って揚げ物を作るところです。お昼の支度をしておりますので、リクエストお待ちしてますよ。」
すると、何それぇ！みたいな目をキラキラさせて、ぴょんぴょんと跳ねる子供みたいだ…。
彼が有名になるのは、多分そういうとこなんだな。でも、私の中ではまだ有名だと思うのは、ミネさんなんだ……。
zm「飯は何でもええで！…あ、せやせやメイドさんに聞きたいんやけど。昨日、うちのもんがスープ見て大笑いし出したんや。なんか心当たりある？」
いや、スープ見て笑うって聞いたことないよ。ヤッてんのかソイツ？
心当たりといえば、隣で野菜切ってるミネさんをチラリと見ると、仲間が出来たみたいで喜んでるぅうう…。最近は、キノコムーブなんか？
zm「…なんやろ、薬ヤッとる奴みたいな感じかもしれへんが何でもないわ。じゃーな…あっ！飯は大盛りでｵﾅｼｬｽ！！」
嵐のような人だったなぁ…。メモを取るように、ご飯大盛りだね。いいぞ、いいぞ。男はしっかり飯をとったほうが強くなるしな。
ci「なんなんやアイツ…。そうだ、マイさんはこの後予定ありますか？」
my「………え？」
あれ…わたし。いつから、幹部様と仲良く出来たっけ…？めっっっちゃ距離縮んでる！えぇ、これ正直言うべきかぁ？でも、これ思ったことあってさ。
メイドといえど、流石に相手の立場上違いがあり過ぎるというか…価値観も違う過ぎるというか…？
何より試験のアンケートに記入した時とかに、恋愛に興味あるか、メイド長からの恋愛トラブルを控えるようにと注意事項出されたからな。
つまり、これは…？
my「…？」ci「…？」
Hey Siri!....すみません、よく分かりません。←
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作者名：み〜と | 作成日時：2022年12月23日 19時
