ちょっとちょっと、太宰さん！？ストップストップ！！【文スト】

１１．注 ページ24

「それに———君たちは僕に無断で肉まんを食った！ それが許せない！」

　なんとまぁ...乱歩さんらしい理由だった。

「え、でも乱歩さんは事務机で駄菓子を山ほど食べてたのでは・・・」

　乱歩さんよく食べるな〜、なんで太らないんだろう。

「あのねえ。確かに僕は駄菓子とか饅頭とかのほうが好きだよ。それから挽肉焼とか卵包飯とか判り易い食事も好き！ だけどね、今は夜中だよ。夜中にふと肉まんの香りだけが鼻の前を漂い、かつ肉まんそのものは存在しないほど腹の立つことはない！」

「残りがないかナオミに訊いてきましょう」

　そう云って谷崎君は会議室を出ていった。

「谷崎君。まぁ——頑張ってね」

　乱歩さんに謎の言葉を頭の片隅に入れ乍ら。



　谷崎君が出て行って暫く。

「すまんが、所用があるため少々抜ける。太宰、真面目に会議を進行させろよ」

　国木田さんが会議を抜けた。

　何かクサイ。

　でも、太宰さんなら大丈夫だろう。

『太宰さん、喉渇きませんか？ 麦茶と紅茶と珈琲どれがいいですか？ それとも緑茶のおかわりですか？』

「緑茶はまだあるよ。替えも、ペットボトルがあるから大丈夫。」

『了解しました。ではコップを持ってきますね。』

「それもここにあるよ」

　なんと、流石です。

　その後、乱歩さんが退出し、皆の集中力も切れ始め、
『社内ニ於ケル厄介事ノ解決』これが妥当だなあ。というところで、国木田さんと谷崎君が帰って来た。

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次回更新予定日:6月12日

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