こネタ ページ20
「何故もっと早く云わなかった。」
全くこの男は何時もそうなのだ。一体全体、此奴の優先順位は如何なっているのか。国木田は内心そう思っていた。
「云ったところで、別にする事は何も変わらないじゃないか。今日は存分に遊ぶ。役職も何にも囚われず、ね」
「其れにしたって、お前からAの話題なんて珍しいではないか。嫉妬でもしたか?」
国木田は、からかい半分であった。
「嫉妬?...嗚呼、嫉妬ね。確かにしているよ、嫉妬」
「!?」
だからこの返答に、全身を強く打ち付けた様な衝撃があった。
太宰は遠くのAを見つめているようで、別の処を見ている様で。
「あの二人、何方かの攻撃を受けたら、上手くいけば死ねるだろうね。Aも、あの高さから海面に叩きつけられて、打ち処が悪ければ、死ぬ」
ああそっちか。結局、太宰は何処まで行っても太宰なのだ。
『あぁぁぁぁっっっ!!!!!!!!!! 中也さん降ろして!? 太宰さんが! 太宰さんがこっちを見てる!! 降ろして下さい中也さん!! 何でこっち見てたか訊かないと! 何話してたのか訊かないと!!!』
沖から五月蠅い声が聞こえてくる。
「ああ!? っておい、暴れんな!!」
「うわ、鬱陶しいのが来そう。国木田君後は宜しく。」
そう云って太宰は敷物から立ち上がり、そそくさと何処かに逃げていく。
『あっ! ちょっ! 国木田さん!! 太宰さん止めて!?!?』
「(俺は何も見ていない、聞いていない。・・・!あと15秒で昼飯の時間ではないか!!)」
・ ・ ・
中也さんとAの口喧嘩
『あぁあぁ〜〜〜!!!もう! 早く太宰さんの処連れてってくださいよ! なんなんですか!?
それに中也さんその水着! 中学生ですか?! この中学生マフィア!!』
「んだと、その言葉そっくりそのまま返してやらァ。この童顔女!!」
『はぁぁ!? 童顔は中也さんも同じじゃないですか、6年前から変わらない顔して! なんなんですか! 肌綺麗すぎなんですよ!!』
「あ、てめ誉めんのか貶すのかどっちかにしやがれ!」
『いつ褒めたって云うんですか、貶してるんです...!!』
—————————
遅くなりました!
閑話は明日!!次話更新は明々後日!!
302人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
宮古みなこ(プロフ) - すきです‥!!!太宰さんが、太宰さんが地の文で少しデレてるというか本心を晒してる節があるのが物凄く好きです。。。信者ちゃんめちゃくちゃ可愛くて死ぬほど応援してます。ちゅやには贈り物とかしたのかなとか考えると!かわいいです!これからも応援してます!!! (2021年8月25日 0時) (レス) id: 3762c357ba (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - 続きが凄く楽しみです!無理せず頑張って下さい! (2021年8月24日 14時) (レス) id: b8554bb3a6 (このIDを非表示/違反報告)
サヤカ(プロフ) - あやさん» えへ〜そんなぁ((( 構成はずっと妄想してたので、書けて良かったです (2021年6月23日 22時) (レス) id: 560ee3c2e1 (このIDを非表示/違反報告)
サヤカ(プロフ) - 心咲さん» 現実ですよ 番外編ですけど( *´艸`) (2021年6月23日 21時) (レス) id: 560ee3c2e1 (このIDを非表示/違反報告)
サヤカ(プロフ) - メノウさん» 面白い質問ありがとうございました!! ねぇ〜信者ちゃん死んじゃうんですよ^^ 返信遅くなってすみませんでした。 (2021年6月23日 21時) (レス) id: 560ee3c2e1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:サヤカ | 作成日時:2021年5月7日 13時