ちょっとちょっと、太宰さん！？ストップストップ！！【文スト】

こネタ ページ16

『え、え。何でいるんですか？ 中也さん』

　如何やら落ちたのは海面ではなくお人様の頭だったようだ。

　それも、すご〜く高貴なチンピラの

『今は昼間ですよ？ マフィアの時間じゃありません。それともあれですか？ 残業ですか？ もしくは休暇に一人寂しく海水浴ですか？』

「ちげぇーよ！ 任務だ！ に・ん・む！！」

『え？ 仕事？』

　驚いた、任務で水着を着て海に潜っていたなんて。然し、一体どんな任務・・・

　顔に出ていたのか、雰囲気に出ていたのか。中也さんは丁寧に教えてくれた。

「首領の護衛だよ、エリス孃もな。俺の他にも遊撃隊や黒蜥蜴の奴等なんかも来てる。そっちは人虎もいんのか？ 芥川と会わせねぇようにすんだぞ。」

　なんか浜の方が騒がしいからもう手遅れなんだと思う。

『いいんですか？ 停戦中とはいえ、敵対組織なんですよ？ というか、此処で私が中也さんと親しげに話してるのもバレたら結構いけない気がするんですけど...』

「双方の長が揃ってるんだ、荒事に為る事はねェだろうよ。」

　たしかに・・・ 否そうじゃなくて

『違うんです。私が、この状況を、太宰さんに、見られたくないんです！！』

　中也さんは一回も私を降ろして呉れていない、つまりずっと浮いた状態、目立つ。平日のため人が少ないのが救いだ。
　中也さんは此方をみて少し考えた後、云った

「一寸手伝え」

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