【実話】好きです、先生。

球技大会（続き） ページ11

そうして、友達と先生と笑い合っていると、
次の試合を知らせる合図が鳴った。

「じゃあ頑張れよ〜」

先生にそう言ってもらえたのはいい。

しかし嬉しすぎてボーッとしてしまったのか、試合が始まって数秒後にはボールに当たってしまった。

うわ〜、恥ずかしい……。
恥ずかしさと申し訳なさと、それでも消えないドキドキ。
もう頭の中はごちゃごちゃ。

その後無事に試合は進み、昼休憩となった。

教室に戻り、種目ごとに固まってご飯を食べる。

勝ったとか負けたとか、他の種目の結果も聞きながら食べていると、

「はい、撮るで〜！」
また写真を撮りに来る先生。今度は隠れるわけにもいかないので、そのまま普通にピース。

てっきりそのまま違う種目の人たちのところに行くと思っていたら、先生が私の方を向いてニヤっと笑う。
「今度はばっちり、顔も撮った！」
なぜか嬉しそうに言う先生。
「しかも、さっきお前が写真嫌やって言うから撮れへんかったけど、そのあとの試合の時に撮ったし」
予想外に、先生が話しかけてくれるから、ドギマギしてしまう。

やっとのことで
「やだー、消して下さい！」
と、言うも先生は聞いちゃあない。

「でもそのあとすぐ当てられてたし、こいつ当てられとるやん、ってなった」

しかもあのシーンを見られてたなんて。

でも、先生と話すネタになるなら、いいかな。

今度は、自分から話しかけてみたいなあって、先生の笑顔を見ながら思った。

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