【恋猫】*下 ページ10
買い出しに行った彼女がなかなか戻ってこない
よくあることだが、今日はなぜか嫌な予感がする
迎えに行こうと玄関に向かうと
ちょうど鍵の開く音がして
俺を見ると頬を染めてふわりと笑う彼女に自然と俺も口許が緩む
が、次の瞬間に彼女は焦って俺の胸に飛び込んできた
彼女の後ろにいた奴と目が合う
『零さん!大変です!死んじゃいます!』
「落ち着いて、まずどうして赤井がいる?」
「久しぶりだな。零くん」
『落ちてました!』
「(人1)、一回水飲んでこい」
(人1)にそう言うと言われた通りにキッチンへ向かう彼女の後ろ姿を少し眺めたあと赤井を睨む。
赤井から聞いた話によると
久しぶりに日本を散歩していたら、後ろから『葵?』という女の声が聞こえ振り返ると目を輝かせた女がいてここまで連れてこられたらしい
「なぜ着いてきた」
「お嬢さんが手を引っ張るのでな」
『零さん!零さん!きっと葵が人間になったんですよ!私の想像通りの葵ですよ!』
「(人1)、寝室行ってこい」
俺の言葉に素直に寝室に行く可愛い彼女を少し眺め、赤井をみればリビングに進みソファーに座り出した。
「随分大胆な彼女だな」
「今すぐ出ていけ!!」
『零さん!零さん!大変です!いました!』
「そうだな。で、こいつは?」
『…………誰でしょ?』
寝ている所を起こされた葵は不機嫌でつり目が鋭くなっている
葵を抱っこして首をかしげる彼女はとても可愛い
抱き締めてやりたいが目の前に居座ったこいつをなんとかしなければと思い堪えていると
何故か自己紹介が始まる。
人見知りをしない彼女は仲良く赤井と話し出す。
主語がない会話をする二人…………俺には何の事を話してるのか何も分からない
なぜか夕食を一緒に食べる話になり、彼女はキッチンへ向かう。
「面白い彼女だな」
「なぜ、会話が成立している!!俺でも1ヶ月はかかったのに!!」
『零さん!零さん!ないです』
「…………当たり前だろ」
夕食の食材を買いに行ったのに赤井を拾ってきたんだから
頭を抱えていると赤井が鼻で笑う
「〜っ!」
『零さん!零さん!一緒に行きましょ!』
(人1)は俺の背中に抱きついてきて、頬を染める。
可愛い彼女に何も言えなくなり、怒りがどこかに吹っ飛んだ。
赤井と葵はソファーで寛ぎながら鼻で笑う
なぜ、仲がいいんだ
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この話を書きたかった笑
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憂(プロフ) - 無銘さん» ご指摘ありがとうございます。訂正致しました。 (2017年11月30日 13時) (レス) id: d461347606 (このIDを非表示/違反報告)
無銘 - 公安ホームズについてですが、志保が夢主より年下の場合、その旦那に当たる赤井は夢主の弟にあたります。つまり、降谷からしても赤井は弟になるので、兄と言う表現は間違ってますよー (2017年10月13日 23時) (レス) id: 9e2dbad905 (このIDを非表示/違反報告)
憂(プロフ) - りんさん» りんさんいつもありがとうございます! (2017年8月17日 15時) (レス) id: d461347606 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 続き楽しみにしてますやっぱり話が面白い!! (2017年8月17日 15時) (レス) id: 5016550d2e (このIDを非表示/違反報告)
憂(プロフ) - 零音さん» ご指摘ありがとうございます。訂正しました。 (2017年7月30日 5時) (レス) id: d461347606 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:憂 | 作成日時:2017年7月11日 23時