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「あかんよ、お外には危ないもんがいっぱいあるめう。Aちゃんはかわええ子やからきっと危ないやつらに攫われたり傷付けられたりしてまうわ。お外は危なくて怖いとこなんやで。ここから出たりしたらダメめう。ずっとここにおろな。そしたら安全やから。」
「怖い…の…？」
「そうやで、とぉっても怖いんや。でもここに居れば怖ないよ。俺が守ったるからな。」
「ほんとに……？」
不安そうに首をかしげる彼女をぎゅうっと抱きしめる。小さな小さな体は小刻みに震えていた。抱きしめ続けて、震えが収まるころにはAちゃんは自分から、やっぱりお外はいい、と大きな目を潤ませていった。不安感を拭うように柔らかい頬にキスをおとせば嬉しそうに顔を綻ばせた。ふふ、と笑うAちゃんのかわいらしい姿に足首の枷は酷くアンバランスで、でもまたそれも俺の欲 情をかき立てる要因に成り得た。
なんちゃって、お外よりなによりも俺が一番怖いんやけどなぁ。
疑うことを知らない純粋無垢な天使は気づかないよろうけど。
否、気づかせへんよ。気づかれてたまるものか。
ずっとずっと、この檻の中で俺と一緒におろな。
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作者名：夢主 | 作成日時：2021年5月5日 23時
