シンデレラストーリー～Jejung～8 (ページ28)

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第376話　「別れ」ページ28

ジェジュンの手を振り払ってソファに座り直す。

顔なんて見て言えないから、深く俯いて口を開いた。

「……こんなわたしでごめんなさい…いつだってジェジュンに迷惑かけて…わたしって…不安で大変…なんでしょ……もう…もう…無理…ごめ…ん…」

口唇が震えてうまく言えない。

わたしがどんなに好きでもこんなわたしじゃやっぱりダメで…

だけど、「別れ」という言葉が辛すぎて言うことなんて出来ないよ。

でもさっきの言葉でわかってくれるよね？

JJ「ちょっ！A、なに言ってんの？」

ひどく慌てるジェジュン。

髪で隠れたわたしの頬に手が伸びて来たけど、触れて欲しくなくてその手を振り払った。

触れられたら、終われない。

JJ「本気で怒らせたい？」

「……さっきだって怒ってた」

JJ「違うよ。Aがわかんないから怒ったフリしただけ」

「そっか…それでもわかんないわたしはほんとにダメだね…」

いつまでも顔が上げれないでいると、ジェジュンの手がまた頬に伸びてきた。

JJ「振り払ったら、ここで今から抱くから」

「へ？」

頬に手が触れる前にわたしは顔を上げてしまった。

JJ「わざとなの、それ？」

「？？？」

JJ「はいはい、わざとなんて高度なこと出来ないね」

一人で頷いて納得するジェジュンを眺めていた。

さっきとは違う穏やかで優しいキラキラしたわたしの好きな顔。

わたしはこの人にさっき「別れ」の言葉を遠まわしに言ったんだ。

冷静になると、なんで言ってしまったのか…

こんなにも好きで愛しい人と別れてわたしはどうやって生きて行くんだろう。

自分から言うべきじゃなかった。

「別れ」はジェジュンから言われるまで…

わたしからは二度と言わない。

もっと頑張ってジェジュンに相応しい人に少しづつ近づいて行けばいいんだ。

わたしがちゃんと出来たら「別れ」なんて来なくて、ジェジュンの描く未来予想図は現実になってずっと二人は一緒にいられるよね？

離れたくないから…

ずっと一緒にいたいから…

「ジェジュン、好き…」

目の前のジェジュンが誰よりも愛おしい。

JJ「俺のが好きだよ、知ってるでしょ？」

ふふっとジェジュンが笑った。

そして、一呼吸置いてから

JJ「ねぇ、A。さっきさ、どういう意味であんなこと言った？」

「……ジェジュンが好きすぎるのに…わたしってちゃんと彼女が出来てない」

ジェジュンの大きな瞳が、なんで？って聞いてくる。