シンデレラストーリー～Jejung～8 (ページ29)

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第377話　男はオオカミページ29

「わたしにとってチャンミンはほんとに友達で…弟みたいで…陸たちと一緒ぐらい大事で大切だと思ってる…男の人だけどわたしには異性じゃないの…」

ジェジュンの顔を見ると難しい顔をしていた。

わたしのこういう考えは理解してもらえないのかな…

JJ「それで？」

「風邪を引いて苦しくて熱くて辛くて…でもジェジュンには言えなかった…ほんとは側にいて欲しいって思ったよ……あんなふうにお風呂から出て行ったジェジュンに言えるわけもなくて…でもそれはジェジュンのせいじゃなくてわたしのせいだってわかってる」

JJ「ごめん」

肩を抱き寄せられ、頭を優しく撫でられる。

「チャンミンの電話だって出るつもりなんてなかったけど、チャンミンが電話かけてくることが珍しくて出ちゃったの…でもまさか来てくれるなんて思ってもなくて…」

JJ「そっか」

「男の人を部屋に入れるなってジェジュンに言われてたのに…忘れてて守れなかった…ごめんなさい…言われたことさえ出来ないってダメだよね…」

JJ「チャンミンはAにとって異性じゃないからでしょ？」

「うん…それもある」

JJ「……(なんだかチャンミンがすごくかわいそうに思えてきた…)」

「なにか言った？」

JJ「なんにも。話、続けて」

「今日宿舎に行ってチャンミンが風邪を引いてるの知って、すごく申し訳なくて…わたしが移したんだから看病してあげたいって思った。だけど…ジェジュンにはイヤなことだったんだね…なのにわたしは気付けなくて…ユチョンさんにね言われたんだ…」

JJ「ユチョン？」

「うん。彼氏の前で他の男のことを必要以上に心配しちゃダメって……わたしといて不安？そんなにわたしは大変？」

ジェジュンは優しく微笑みながら、

JJ「すっげぇー不安で、大変だよ」

「そっか…やっぱりそうなんだ…」

きゅっと口唇を強く噛んだ。

「…さっきもジェジュンに悲しい顔をさせちゃった…だからね…もう無理だって思ったの…わたしじゃジェジュンの彼女出来ないって…」

JJ「それで、俺と別れようって思ってあんなふうに言ったんだ」

小さく頷いて、そこからまたわたしは顔が上げれなくなった。

「だって…わたし全然ダメなんだもん…こんなに好きなのに…ちゃんと出来ないだもん…」

JJ「バカだな、A」

「知ってる…」

JJ「不安なのは、男に慣れてなさすぎるから…男はね、いつだってオオカミに変身出来るのっ」

「ひぃー」

急にジェジュンに押し倒され、両手を強く頭の上で押えられて驚いた。