シンデレラストーリー～Jejung～8 (ページ27)

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第375話　彼女じゃいられないページ27

JJ「はぁ～。相変わらずなんにもわかってない」

盛大なため息とともに、ジェジュンの表情が少し和らいだ。

ほっしたけど、また「わかってない」って言われて落ち込んでしまう。

シュンとしたわたし両肩にジェジュンの手が乗りグイっと引き寄せられ、黒い大きな瞳で睨め付けられる。

ジェジュンから視線を外したくなったけど、わたしは悪いことなんかしてないから毅然とその瞳を見返した。

JJ「心配するのが悪いかって？そういう事じゃないだろっ！」

目だけじゃなくきれいな顔に凄みが加わって、さっきよりも怖くなってくる。

そういう事じゃないって言われたけど、意味もわからないわ怖いわで、わたしはどうしたらいいのかわからなくて俯いてしまった。

JJ「わざわざチャンミンが韓国から看病に来るっておかしいと思わない？」

「……わたしだって友達が病気になったら同じことする」

だから、おかしくなんかない。

JJ「はぁ……チャンミンはいつ来ていつ帰った？」

呆れたため息が吐き出される。

わたしの答えはダメなの？

どっかおかしい？

JJ「まさか、一晩中看病してもらった？」

コクンと小さく頷くと、わたしの肩を掴んでる手にものすごい力が入り、痛くてジェジュンの顔を見ると口唇を強く噛んでいた。

「ｼﾞｪ…ｼﾞｭﾝ…痛い…」

JJ「いい加減にしろよ…！」

唸るような低い声。

JJ「Aにとって友達でも相手は男だろ。なんで部屋に入れたりするんだよ。まして一晩中って、ありえねぇーよ！風邪が移るほど何してた？」

顎をグイっと持ち上げられ、強く固定された。

「…………」

怒りを露わにして目を見開くジェジュンに、震えて言葉が出てこない。

JJ「言えないことしてたのか！」

「あっ…あ…」

口唇が震える。

JJ「なに？はっきり言えよ」

わたしは一度瞳をぎゅっと閉じて、深呼吸してから口を開いた。

「おかしいのはジェジュンじゃない。友達に男も女もないよ…だから、ジェジュンが思うような変なことは一切ない。それにわたし、風邪引いて寝込んでたんだよ。何するって言うの？」

JJ「友達でもさ、他の男と一晩中一緒にいたって言われる俺の気持ちわかる？Aは俺と付き合ってるって自覚がいまだに薄いよ」

悲しそうにわたしを見るジェジュンに、胸がズキっと痛みを覚える。

そんな顔させたくないのに、させてしまった自分。

「ごめんなさい」

やっぱりわたしじゃジェジュンの彼女でいられない……