＊94 名前 ページ44
手を握り合って、恥ずかしいくらいに見つめあう。
ふわふわとした感覚が身体中を包み込み、まるで夢を見てるみたいで。
このまま覚めない恋を、ずっとチャンミンとしていたい。
CM「……ﾃﾞｭﾌｯ、すごい告白。ロマンチックでじゃないですか、A」
照れ笑いしながらも、わたしの手をぎゅっと握りこんでくる。
熱い、さっきよりもものすごく熱い。
体温の上昇が止まらなくて、自分が溶けてしまいそうなほどに。
CM「もっとAが知りたい」
「もっとって？」
CM「僕がまだ見たことないAのすべて」
腕がわたしの腰に回って抱き寄せられ、くいっと顎を持ち上げらた。
そして、近づいてくるチャンミンの唇。
うわ、キスだっ！
ぎゅっと目を閉じて、チャンミンの唇を待つ。
だけど一向にチャンミンの唇は降りて来ず、熱い吐息だけが唇に吹きかかる。
焦らされてる感に、思わず目を開くと、ぼやけるくらいにチャンミンの顔が近くて。
唇と唇が触れるか触れないくらいの距離。
もどかしくて、自分から唇を突き出した。
乾いた唇がお互いの唾液で潤う、そんな深いキス。
「……っんぅ、…ふぅ…んっ」
唇の端から漏れるわたしの吐息が艶めかしくて、恥ずかしい、だけどこのキスをやめたくない。
ぎゅっとチャンミンにしがみついて、チャンミンの舌の動きに応えた。
CM「A」
合間に囁かれる自分の名前。
いままで名前なんて好きでも嫌いでもなかったのに、チャンミンに呼ばれるとすごく特別で大切なものなんじゃないかって思える。
不思議な感覚。
恋ってこんな感じだったけ？なんて昔を思い出そうとしたけれど、全然思い出せなくて。
CM「余裕なの？」
「ふぇ？」
CM「いま他のこと考えてた？」
唇が離れ、おでこをくっつけあっての会話。
近い、ものすごく近い。
数秒前までキスしてたくせに、距離のなさに恥ずかしくなって離れたくなってくる。
「…ん、ちょっとだけね」
CM「なに？」
「自分の名前が好きだなって」
CM「キスしてる最中なのに。変なA。僕に集中して？」
うんと頷こうと思ったら何やら視線を感じて扉の方を見ると、驚くことにユノさんが立っていた。
しかも手には骨のような形をしたぬいぐるみを持って。
「ぎゃっ！」
思わずドンとチャンミンを突き飛ばす。
もしかしたらまたキスしてるところを見られたんじゃないかって思ったら、羞恥のあまり顔がどんどん赤らんでくる。
CM「ほんとに僕のこと好きかっ！」
大きな目でギロッと睨みつけられた。
ラッキーアイテム
革ベルト
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1232人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「東方神起」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆめら(プロフ) - KTさん» はーい！ゆっくりですが更新していきますねー (2017年3月17日 21時) (
レス) id: 5d9e5ffd54 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめら(プロフ) - ゆきさん» ありがとうございます！ (2017年3月17日 21時) (レス) id: 5d9e5ffd54 (このIDを非表示/違反報告)
KT(プロフ) - 更新 うれしいです！ (2017年3月12日 9時) (レス) id: b0be9a4057 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - ゆめらさんの描かれるチャンミンすごく魅了的で素敵です。これからも楽しみに更新お待ちしてま-す(^O^) (2016年2月12日 8時) (レス) id: cc79719a24 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめら(プロフ) - ららさん» ありがとうございます！ (2015年10月21日 23時) (レス) id: ef19f34a46 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆめら
| 作者ホームページ：https://twitter.com/yumera
作成日時：2012年4月30日 21時
