＊95 ワンワンワン！ ページ45
甘い雰囲気は一気になくなり、チャンミンのぶーたれた顔とユノさんのニヤニヤ顔、そしてわたしの微妙な顔で、変な空気が流れてる。
どうしたらいいのかとオロオロしてると、ユノさんが近づいて来て、ものすごい満面の笑顔でぬいぐるみの骨をわたしの目の前で振りはじめた。
YN「ほら、Aちゃん」
考えるまでもなく瞬時に、骨と言えば、やっぱり犬だよね！
手をくるっと丸めて、
「ワンワンワン！」
得意顔で応えた。
YN「さっすが、Aちゃんだね！」
いいこいいこと、頭を撫でられた。
「うわっ！」
さっきはハグされたけど、ユノさんに触れるなんて無理すぎるっ。
ぴょんっと後ろに飛ぶように下がった。
CM「なにやらしてんですかっ、ヒョンっ！性懲りもなくまた僕の彼女に気安くさわりやがって！」
YN「やー、チャンミナ怒りすぎっ。カルシウム足りてない？この骨どうぞ」
CM「ヒョンっっっ！」
ユノさんはペロッと舌を出して愛嬌たっぷりの顔しながら、ごめんなって謝ってるけど、きっと反省ないんかしてないんじゃいかと思う。
弟がかわいくてしょうがないから、構いたいんだ。
だって、ぬいぐるみの骨を差し出されて受け取ったチャンミンが、それでユノさんのお尻をバーンと叩いたりしても、ユノさんのチャンミンを見る目はすごく優しくて、顔なんか嬉しくってしょうがないってくらいに崩れてる。
大型犬の戯れのようで、微笑ましい。
わちゃわちゃとした光景に癒されて、わたしの顔面も相当崩れてるんだろうなって思ってたら、チャンミンからの鋭い声で「A」と呼ばれて、ピシっと顔の筋肉がしまった。
CM「あなたも嬉しそうに犬の泣き声なんかしてんじゃねーですよ！」
「はい！ごめんなさい！」
上司に叱れたが如く腰を45度に折り曲げ、深く頭を下げた。
短気……
ユノさんが言うとおり、チャンミンはカルシウムが足りてないんだ。
さっききちんとチャンミン言ってくれたから彼女の自覚が増しているとは言え、やっぱりユノさんと二人で並ぶと東方神起なわけで。
目の前でこんなわちゃわちゃ見せられたら、ファンなら絶対こんな顔になっちゃうよ。
ファン心理をわかってって言っても、きっとわかってもらえないと思うから敢えて言わない。
とりあえず、
「で、なんで骨なんですか？」
この部屋にユノさんが入って来た時からの疑問を口にした。
大の男がぬいぐるみの骨って。
しかもこの骨、けっこう大きいんですけど。
ラッキーアイテム
革ベルト
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ゆめら(プロフ) - KTさん» はーい！ゆっくりですが更新していきますねー (2017年3月17日 21時) (
レス) id: 5d9e5ffd54 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめら(プロフ) - ゆきさん» ありがとうございます！ (2017年3月17日 21時) (レス) id: 5d9e5ffd54 (このIDを非表示/違反報告)
KT(プロフ) - 更新 うれしいです！ (2017年3月12日 9時) (レス) id: b0be9a4057 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - ゆめらさんの描かれるチャンミンすごく魅了的で素敵です。これからも楽しみに更新お待ちしてま-す(^O^) (2016年2月12日 8時) (レス) id: cc79719a24 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめら(プロフ) - ららさん» ありがとうございます！ (2015年10月21日 23時) (レス) id: ef19f34a46 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆめら
| 作者ホームページ：https://twitter.com/yumera
作成日時：2012年4月30日 21時
