7話 ページ8
「カリスマダンサーの柿崎悟志が刑務所内に盾籠っているという情報が入りました。彼に一体何が起きたのでしょうか?」
アナウンサーの声と共に警備隊の足音が聞こえる。
テレビの奥にいる柿崎悟志…に扮したキルバスはパンドラボックスを抱えながら刑務所から出てきた。
そして警備隊を攻撃して、警備隊とアナウンサー達が吹き飛ばされてしまった。
映像が乱れ、炎の渦巻く中、キルバスは画面を見た。
「万丈龍我ぁ!この星を滅ぼされたくなかったら、俺とお前が最初に会った場所へ来い。お前のエネルギーを回復する明朝まで待とう…力を…蓄えてこいやぁ!!」
画面に攻撃して映像が途切れた。
ドスがきいた声で凄くきみが悪かった。
「はぁ…ふざけやがって」
一海が画面に向かって罵声を吐く。
そんな中戦兎のタイピング音が部屋中に響き渡る。
「キルバスを倒す方法が見つかった」
「まじか」
『どんな方法?』
私の問いかけに答えるため戦兎は椅子から立ち上がり万丈を見た。
「お前のエボルトの遺伝子を最大限で増幅させるアイテムを作れば、キルバスに勝てるかもしれない」
龍我の体にエボルトの遺伝子が残っている…?
「エボルトの力…」
「エボルトって死んだんじゃないの?」
紗羽さんが戸惑いの声を上げる。
「万丈が仮面ライダーに変身できているということはまだ体の中にエボルトの遺伝子が存在している証拠だ」
「それを増幅させれば…倒せるのね」
「でも危険も伴う」
「危険ってどんな…?」
美空の声は不安そうで、肩を寄せてあげた。
少しでも安心してくれればと思って。
「エボルトが以前の力を取り戻す可能性がある」
「復活すればまた前の世界の悪夢が蘇るかも…」
「そんなことはさせねえ!」
幻さんの言葉を遮り龍我が怒鳴った。
「エボルトは俺が何とかする」
龍我の目には決意の光が見えた。
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作者名:Non | 作成日時:2020年8月8日 18時