【あんスタ】白い光の中で IV《七種茨》 (ページ4)

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episode92 ページ4

イ「あの子がいなくなった後、見つけたものです。貴方に渡さなければいけないと、そう思って」

『コレ……手紙？それにこの写真って……』

イ「お二人とも、素敵な笑顔です。…覚えていますか？初めて喧嘩をした日のことを」

『もちろんです……忘れもしません』

そう、あの日初めてロアナと喧嘩をした

『もう知らない！ロアナなんて嫌い！大嫌い！』

ロ「私だって嫌いよ！」

それから三日、お互い維持を張り続けて
でも、結局耐えられなくなって

『(ごめんねって言わないと……そうだ！プレゼントを買って渡したら喜んで許してくれるかな？)』

丁度その日はクリスマスで、貯めたお金で買ったプレゼントを持ってロアナの家に行ったんだっけ

『ロアナ……』

「A……」

『「この前はごめんね！コレｯ………え？？」』

お互いプレゼントを買ってて、しかも渡すものが同じで、可笑しくて、喧嘩したことなんてすっかり忘れて笑い合った

『……いい思い出です』

イ「Aさん………」

『はい』

イ「本当にごめんなさい。あの子の事で、貴方がこんなにも追い詰められていたのに、今まで何も出来なくて。ロアナを…止められなくて」

そう言って深々と頭を下げては
謝り続ける彼女

『や、やめてください！イルさんが謝ることではっ………それに…嬉しかったです。私のせいじゃないって言ってくれて。この手紙も』