ありえない恋の話。

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「Aさーん....！」




名前を呼ばれて振り返ると




「おはようございます。笑」


「おはよう。笑」




そこには満面の笑みの可愛い後輩、
パク・ジミンくん。




朝から癒される....。




「朝イチでAさんに会えてラッキーです。
今日も一日頑張れそう。笑」


「、」




くぅ.....可愛い事言ってくれる。




「毎日必ず顔合わせるのに。笑」




なのに、余裕ぶってこんな事言ってるし。




「毎日顔合わせても、
朝イチで会えるかどうかで違うんです。笑」


「...」




ああ....もう可愛いだめ。




「....ありがとう。
そう言ってもらえて嬉しいよ。笑」




だけどやっぱり余裕ぶって言ってみても




ヘヘ....って笑うジミンくんは可愛すぎて。




この場で頭グリグリ撫で回して
ぎゅうって抱き締めたい衝動をなんとか抑える。




周りは同じ会社の人がほとんどだからね。




....気を付けないと。




「....なんか今日のAさん、
雰囲気違くないですか？」


「え...」


「なんか....なんだろ。
いつも綺麗だけどもっと綺麗って言うか、」


「....」




ちょっとジミンくん....？




そう言ってくれるのは嬉しいんだけど




それってまさかアレのせいって言うか、




や、まさかじゃなくても
久しぶりだったから潤っちゃったのかなって




....私ってば朝からなに言ってんの。




....っていうか、




そういうのって滲み出ちゃうものなのかな。




今まで気にした事なかったんだけど。




「もしかして....」


「え」


「彼氏とか....出来ました？」


「、」




....ああ、彼氏ね。




ヤッちゃった？ とか聞かれるのかと、




ていうか彼氏....？




「彼氏出来てたらショックなんですけど....」




すっかり笑顔が消えちゃったジミンくん。




しょんぼりしてる姿も可愛いんだけど、




「....彼氏は、出来てないよ？」


「え....」




...なんか変な否定の仕方。




「ホントですか....？」


「うん、ホント。笑」




きっと、ソクジンの顔が浮かんじゃったからだ。




....ソクジンのバカ。




「よかったぁ....。笑」


「、」




これまた可愛い笑顔。




「Aさんに彼氏出来たら
僕立ち直れません。笑」


「それ....私微妙なんだけど？ 笑」


「いいんです。
AさんはみんなのAさんなんです。笑」


「、」






朝から癒やされるどころか








ノックアウトだわ....。





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