冷静に嘘をつきましょう。

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さっき言ってた通り、
髪乾かしに来たのはいいんだけど




.....長ぇ。




いい加減上がらないと逆上せそうなんだけど。




「おい、Aー....」




.....聞こえねぇか。




「おい、Aー！」




......反応ナシ。




しょうがねぇ。




「おい、A！」




顔だけ覗かせて直談判。




......つーかスタイルいいな、マジで。




じゃなくて。




「A！！」


「....え、あ、ごめんユンギ、何？」




ドライヤーを止めて、振り返るA。




ふわふわ......




ってだからそうじゃなくて....！




「何？じゃねぇよ。上がりてぇんだけど。
いい加減逆上せる」


「あー、ごめんね？
なかなか上手く纏まらなくて.....出ていいよ？笑」


「出れるかバカ....！」


「いいじゃなーい。今更でしょ？
ユンギのすっぽんぽんなんて見慣れてるし。笑」


「お前いつの話してんだよ！
あの頃とは付いてるもんが違うだろ！」


「やだユンギへんたーい！笑」


「はぁ！？」




コイツマジわかんねぇ......！




「お前だってあの頃なかったもんがあんだろ！」


「ちょっとユンギ何言ってんのマジ変態！
ていうかスケベ！」


「男なんてみんなこんなもんだよ！
いいから上がらせろ！」


「あ、そうだったごめーん。
出たら教えてね？笑」


「わかったよ....！」




......やっと出て行った。




つーか余計な事をたくさん言った気がする....。




疲れた......。




「....とりあえず出るか、」




ドアを閉めて、半身浴状態だった身体を起こして
湯船から出る。




「....ヤベぇ、クラクラする、」




壁に手を付いてクラクラをやり過ごす。




「そのうち慣れんのかな....」




....Aと暮らす事。




まだ2週間だけど




ここへ越して来た日以来、
こんなに一緒に過ごした日はなかったから




正直言って戸惑ってるけど




Aは昔と変わってねぇから
助かってる部分もある。





だけど、変わってねぇから困るのも事実で。






「.....あーあ、」








前途多難......。





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