スピーチ ページ12
もんもん考えているうちに校庭についた。
学園長先生からは呼ぶまでは待機と言われ、近くの木影に隠れている。恐らく隠れる意味はないが反射的に隠れていた。
「〜〜ということじゃ。それでは、本題の方に移るぞい」
これ私の話に移るやつだ。
新しい天女様が来たから仲良くしてみたいな事を言っている。謎に待遇されてるけど私は絆されないからな！でもあの正直な一年は組の子が普通に仲良くしてくれているところを考えるとな…、良くも悪くも隠し事をしないし。二年生とか一年い組に会えば分かるかな。態度とかで。
「それではA、こっちに来てスピーチをするのじゃ」
『…はい！』
ついにご指名されたわ。ちゃんと言えるかな。私、こういう大人数のところで話そうとすると目が訳わからんところ向いてたり(？)早口になったり噛むとか短所しかないんだよね。多分コミュ障とかそういうのではない。前はそれだと思ってたけど、コミュ障は一対一で上手く話せないらしいが、私は普通に一対一で問題なく話せる。話しかけることもできる。だから症状的にもあがり症の方が私には合っていると思う。
学園長先生からマイクを渡され、口元に近づける。というかこの時代にあるのねマイク。そこは忍たま独特の世界観と言ったものだろうか。
「ええっと…、皆さん初めまして
謎に空から落ちてきたAといいます。しばらく忍術学園に置かせてもらうことになりました。
できれば天女様とか様付けじゃなくて名前呼び、敬語もなしでよろしくお願いいたします」
そのあと軽く礼をする。そうすると拍手が巻き起こる。
学園長先生にマイクを手渡し、逃げるようにまた木影へと避難した。
『やりきったあああ〜〜っ！』
周りに聞こえない声とガッツポーズでスピーチの終了を喜んだ。自分でも大げさだと思う。
全校集会の主題は私だけだったようで、そう時間が終わらないうちに全校集会が終わった。
さっき学園長先生に全校集会が終わったら自由に戻っていいと言われたので早速長屋に戻ろうと思う。
『ふんふん、ふんふ……』
スピーチ前とは打って変わって軽い足取りで鼻歌を歌いながら長屋へと戻っていった。
〜
「天女様じゃなくて名前呼びで敬語抜きとか近づけるチャンス…！」
「妙に上機嫌だな、勘右衛門」
「ちょっとあの子気になっててさ お昼一緒に食べたんだよ」
「それあいつに言わないようにな」
「え〜、自慢しちゃおっかな〜」
全校集会終了後はみんなAの話題で持ちきりだった。
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あまね(プロフ) - あっ、すき (10月22日 19時) (
レス) @page20 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
勘ちゃんに食べられたいお菓子🍡 - 前の天女がどんな奴か気になりました（お話にあまり登場してないからですね〜）更新ファイト (2023年2月10日 1時) (レス) @page3 id: 5ad601e96f (このIDを非表示/違反報告)
星空(プロフ) - 加恋さん» コメントありがとうございます！マジでほんわかな天女ネタが少なかったので作っちゃいました笑 もしお気に召してもらったら嬉しいです〜！ (2022年12月2日 19時) (レス) @page18 id: 5e483aeaf9 (このIDを非表示/違反報告)
加恋 - 天女ものでこんな平和な話が読めるとは…！ (2022年12月1日 13時) (レス) @page18 id: ec7d7f69d7 (このIDを非表示/違反報告)
星空(プロフ) - あいさん» この作品では性悪な少女が落ちてこなかった世界で二人とも優しいので正直信頼度はクソ高ですね(？)お団子私も食べてみたいですね… (2022年8月20日 20時) (レス) @page16 id: 5e483aeaf9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：星空 | 作成日時：2022年7月4日 14時
