危険な双子 ページ18
「それでどっち選ぶの？もしもの話でいいからさ！お願いっ！」
ひなた君がパチっと音を立てて手を合わせた。
いや本当に必死だね。逆に困ってくる。
しばらく考えたあと、私は口を開いた。
『私は仮にもプロデューサーだからなぁ
誰か一人を選ぶのは』
そう、私はプロデューサー。
秘密でアイドルと恋仲という関係を持ってしまっては私もアイドルたちも危ない。
それ以前に、プロデューサーとアイドルが付き合っても大丈夫なのだろうか？
アイドルたちには白い目を向けられてほしくないのだ。
「Aさんはしっかりしてますね」
「え〜、つまらないなぁ」
ゆうたくんはそう褒めて(？)くれる。
ひなたくんはつまらなそうに唇を尖らせる。何だかんだ別にヤンデレじゃなそう。多分。
「もし選ぶんだったら、俺を選んでほしい…なんて思っちゃいました」
『えっちょ…何を仰っておられるのですか…？？』
「！？……も〜、ゆうた君ったら大胆…☆」
今度はゆうた君が爆発発言をしてきたことについて。
えっ絶対ゆうた君はこんなこと言わないって信じてた もしや裏切ったな？？(違う)
ひなたくんは一瞬驚いたような顔をしてから、かうようにそう言った。
『そっかあ〜〜』
恐らく私の目はどこか遠いところを眺めていたのだろう。どこを見ていたのかは自分でも分からないが。これが目が座っているということなのだろう。
そんな風に話している間に、私の家の前に来た。
『つ、着いた！それじゃまた明日ね！』
私は少しだけ手を振ったあと駆け込むように、逃げ込むように家に入った。
二人は私の家の前で止まって、手を振り返してくれた。
〜
「Aの家はここなんだね、ゆうた君」
「アニキ…また変なこと企んでない？」
「そんなわけないでしょ〜？
ああそうだ…ゆうた君、Aは渡さないから」
「絶対何か企んでる。
…それは俺も同じなんだけどね。」
2つの伸びた影が足音と一緒に動き始めた。
〜
『は〜！ようやく気が休む……疲れた……』
スマホを見ていると、突然画面が切り替わった。
どうやら着信らしい。
"守沢千秋"
……明日も色々ありそうだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1015人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「あんスタ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アテネ - himeruさんを出してくれてありがとうございます (9月26日 7時) (
レス) @page37 id: 26234630b7 (このIDを非表示/違反報告)
苺 - いつも作品見させてもらってます！リクエストなんですが、良かったら逆先夏目くんを出して欲しいです！更新頑張ってください！ (8月30日 21時) (レス) id: 69411785f6 (このIDを非表示/違反報告)
みるくてぃー - めちゃくちゃ好きなお話です！リクエストなんですがこはくくんと一彩くんを出して欲しいです！ (8月30日 19時) (レス) id: f530bd8429 (このIDを非表示/違反報告)
星空(プロフ) - アテネさん» コメントありがとうございます！了解しました〜！少々お待ちを…！ (8月29日 17時) (レス) id: 1b249669ed (このIDを非表示/違反報告)
アテネ - himeruさんを出してください (8月28日 16時) (レス) @page10 id: 26234630b7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：星空 | 作成日時：2022年2月5日 9時
