料理 ページ8
夕ご飯を作ろうとしていたとき、ドアのチャイムがピンポン、となった。
誰かと思い玄関へ行き、ドアスコープを覗いた。
チャイムを鳴らした人は、いつも料理をお裾分けしてくれるニキさんだった。
『こんばんは』
私はドアを開けた。
「ちょり〜っす！Aちゃんっ、今日も料理お裾分けしに来ましたよ〜♪」
こういう風に、毎日ではないがよく料理を持ってきてくれる。
今日持ってきてくれたのは──タッパーが曇っててよく分からないが、少し見える肉と糸こんにゃくからして、恐らく肉じゃがだろう。
『ありがとうございます！本当に助かります〜』
「いえいえ！あ、Aちゃん、それ以外にもちゃんと食べてくださいよ〜？」
『あはは、ちゃんと作って食べますよ
そうだ、よければ上がります？』
料理もらってばかりで申し訳ないので、と言うと、ニキさんは嬉しそうに目を輝かさせた。そんなに私の家に上がれるのが嬉しいのか…？
「それじゃあ、お邪魔しま〜す…♪」
『お菓子出しますから、少し待っててください』
「えっ！？お菓子！いいんすか〜っ！？」
さらに目を輝かせるニキさん。
食べるのも好きだし、作るのも好きなんだな。すげぇや。
お菓子を持ってくると、嬉しそうに口にするニキさん。幸せそうだなぁ
『あの、ニキさん
ずっと気になってたんですけど、隠し味って何入れているんですか？』
私も参考にしたい。そんな気持ちで聞いた。
そうすると、ニキさんは一瞬考えるような顔をしてこう言った。
「何入れていると思います？」
突然投げかけられた質問。
私は滅多に隠し味は入れないので、とりあえずよく隠し味に入れられている
『え、レモンとか…？』
「ん〜、違うっすね！
それは企業秘密ってことで！」
レモン、と答えたがどうやら違ったようだ。
口の前に人差し指を置いてそういうニキさん。本当に何を入れているのだろうか…
「そうそう、バレンタインの時はチョコレート持ってくるっすから、楽しみにしておいてくださいね〜！」
私はチョコレートが好きだからそれは嬉しい。
私も日頃の感謝として作っておこうかな。あれ？少しさっきの話逸らされてる…？いや、あれで会話が終わったっていうことだろう。
『ありがとうございます！』
「あっ、もうこんな時間…名残惜しいっすけど、燐音くんにご飯作らないと。
お菓子ありがとうございましたっす！」
たまに話題に出てくる燐音くんという人は一体誰なのだろう。いつか会ってみたいな…
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アテネ - himeruさんを出してくれてありがとうございます (9月26日 7時) (
レス) @page37 id: 26234630b7 (このIDを非表示/違反報告)
苺 - いつも作品見させてもらってます！リクエストなんですが、良かったら逆先夏目くんを出して欲しいです！更新頑張ってください！ (8月30日 21時) (レス) id: 69411785f6 (このIDを非表示/違反報告)
みるくてぃー - めちゃくちゃ好きなお話です！リクエストなんですがこはくくんと一彩くんを出して欲しいです！ (8月30日 19時) (レス) id: f530bd8429 (このIDを非表示/違反報告)
星空(プロフ) - アテネさん» コメントありがとうございます！了解しました〜！少々お待ちを…！ (8月29日 17時) (レス) id: 1b249669ed (このIDを非表示/違反報告)
アテネ - himeruさんを出してください (8月28日 16時) (レス) @page10 id: 26234630b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：星空 | 作成日時：2022年2月5日 9時
