茨の王の妹です。 (ページ7)

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5。(ネーム＆ジェンダーレス監出ます) ページ7

～マレウスの部屋～

マレ「今から夜の散歩に行くがAも来るか？」

A「それって、廃墟?」

マレ「…まあ、廃墟巡りの一環だな。

前までは誰も住んで居なかったんだ。今は違うが」

Aは驚いた。

A「人の子でも住み着いたの？
珍しいわね、お兄様がわざわざ会いに行く奴なんて」

マレウスはクツクツと笑いながら

マレ「Aも来てみると良い。あいつは面白いぞ。何せ僕の事を知らなかったんだからな」

A「世間知らず、、なのかしら」

マレ「まあ、そうだな…異世界から来たらしいから、当然と言えば当然なのかもしれないが」

A「…!?決めた、お兄様と一緒に行くわ!!」

“異世界から来た”なんて不思議な子過ぎる。
気になって仕方が無い。

マレ「全く、可愛いなAは。」

あからさまに目を輝かせたAを見てマレウスは呟いた。

当のAは全く聞いていなかったが。

マレ「じゃあ、行くか。付いておいで」

A「ええ！」

＿＿＿＿
～オンボロ寮～

寮の庭に緑の光が舞う。

庭の掃除をしていた人の子_皆から監督生と呼ばれる生徒_は光を見て、マレウスへ挨拶しようとした。

が、

監「あれ、今日はツノ太郎一人じゃないんだ」

ツノ太郎_マレウス_の隣にいる美しい女性に気付く。

A「貴方が、異世界から来たって言う人の子?」

監「えっと、はい。所で、貴女は誰…

なんかツノ太郎に似てる様な」

A「私はA。A・ドラk…」

マレ「僕の妹だ。仲良くしてやってくれ」

突然マレウスが遮った。なんで遮るの、と言いたげなAをマレウスは目線で落ち着かせ、

マレ「Aがここに居るのは色々理由があるんだ」

と口を開いた。

何か苗字を隠す理由でもあったのか、なんて思いながらAは言った。

A「明日学園長に許可を取るつもり」

監「あまだ学園長公認じゃなかったんだ」

好奇心が満たされたのか彼女は

A「じゃあ私は部屋に戻るわね…あ、あとこれ」

何処からか小さなメッセージカードを取り出し、監督生に手渡した。

A「お兄様は見ちゃダメよ」

そしてAは転移魔法で消えて行った。

マレ「⁇…Aも行ってしまった事だし、では僕もこれで」

監「あ、うん、バイバイ」

一人になった監督生はAから手渡されたカードを見た。
そこには、

『貴方は今一人ぼっちって感じる？』

と書かれていた。