茨の王の妹です。 (ページ3)

今日:9 hit、昨日:8 hit、合計:7,805 hit

1。ページ3

＿ディアソムニア寮談話室__

「「えっ!!!?」」

盛大に驚きの声が上がった。

珍しくマレウスから集合がかかったので、何かあったのかと慌てて談話室に来てみれば主人の妹君が居るではないか。

リリ「………A?何故、、お主がここに、、??」

A「リリア!!久しぶりね、会えて嬉しいわ。

あのね、お城を抜け出して来たの。どうしてもあなた達に会いたくって…」

するとマレウスがAの頭を撫でながら言った。

マレ「城は寂しいのだそうだ。ふふ、可愛いだろう僕の妹は。城をこっそり抜けてまで会いたがるなんて。

僕も会いたかったぞA。」

セベ「はい‼‼とても可愛らしいです！！！
ああA様っ...!‼この学園でも御姿を拝見する事が出来るなんて……とても光栄ですっ、!!」

リリ「ううむ、やはりマレウスはちとシスコン気味じゃな……

まあ、何はともあれ感動の再会じゃ‼良かったのう」

シル「…A様は、、大分まずい事をしていらっしゃるような気がするがそこは良いのか…？」

A「なぁにシルバー、何か言いたい事があるなら言えばいいのよ？」

シル「いや………ただ、城は今パニック状態に陥っているのではないかと思いまして」

Aは少しムッとしながら、

A「シルバーは私と会えて嬉しくないの？」

悲しげに目を伏せた。リリア直伝のあざとい仕草No.57。

シル「っいえ、そんな事は…!!

お会い出来て嬉しいです、A様。

・・・。(あざとい……)」

A「お城の事は後でいいのよ、きっと何とかなる、ねえお兄様」

Aがマレウスの方をチラッと見ると、彼は任せておけとでも言うかのように頷いた。

リリ「だが、女王陛下にはどう説明するのじゃ？お付きの者はAだけでどうにかなるじゃろうが」

A「おばあさま……そうね…
おばあさまが構ってくれないから家出した、とかどう？」

マレ「……え？Aは城に戻らないつもりか？」

リリ「気付いとらんかったんか!!??」

リリアはこう言ったが気付いていたのは彼だけのようで。

護衛「「はっ!?」」」

A「何、皆して気づかなかったの?やだ、、、
リリアは流石ね、察しに関してはお兄様より優れてると思うわ」

Aがギュッとリリアに抱きつくと、

リリ「おぉ、よしよし可愛らしい事をするのう、プリンセス」

と柔らかく抱きしめ返してくれる。

それを見たマレウスは微妙な笑みを貼り付け口を開いた。