茨の王の妹です。 (ページ2)

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プロローグページ2

男子校であるはずのこのNRCにて、一人の少女が平然とした顔で歩いていた。

そんなの当然目立つので、生徒らは困惑するばかり。

なんか何処かで見た事があるような顔だ…なんてヒソヒソ話が飛び交う中、少女はとある生徒の前で足を止めた。

A「居た!!お兄様!」

マレ「!!!!??A!、?ど、どうしてこんな所に!!?」

Aと呼ばれた少女は満面の笑みを浮かべてとある男子生徒＿マレウス・ドラコニア＿を見ている。

A「私、お兄様にとっても会いたかったの!…お城を、抜け出して来た。」

マレ「え……？そ、そうか…………とりあえず、一旦ディアソムニアの談話室に戻ろう。そこでゆっくり話は聞くとするから」

A「ん？ふふ、何でもいいわよ！」

困惑するマレウスを余所にずっとニコニコのA。この少女、余程兄に会えて嬉しかったのか全く話を聞いていないようだ。