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三理様をおぶり、三欲様に続いて部屋を出ようとすると、早乙女さんに腕を掴まれた
早「…朱音、だめよ」
「…すみません」
すると三欲様は早乙女さんに鋭い視線を向けた
陰「…早乙女 芽亜里、次は殺す」
早「…望むところよ」
三欲様についていくと、小さな部屋に通された
陰「朱音、三理に血清を打ちなさい」
「承知しました」
これくらい造作もない
手順を間違えないように血清を打つと、幾分か三理様の顔つきが和らいだ
陰「…さぁ、朱音
あなたも指を刺しなさい」
…まぁ、言われると思っていた
黙って自身の人差し指に針を刺す
陰「まぁ、あなたは慣れているのでしょうけれど」
「…そうですね、訓練の際には陰喰家、陽喰家の薬にはお世話になりましたので…」
訓練…とは名ばかりに、あれはほとんど拷問のようなものだった
毒への耐性をつけるために、ギリギリまで抗体を摂取しないという訓練があったのだ
陰「…血清は渡しませんので」
「…え？」
陰「慣れているのでしょう？
さぁ、行きなさい」
「…失礼いたします」
少しずつ滲んできた汗を拭いながら部屋を出る
抗体があるだけで、別に不死身であったり、毒を体内で無毒にできるわけではない
「…ははっ、三欲様は、怒らせる、もんじゃ、ないなぁ…」
鈴井くんと早乙女さんはそれぞれ1本ずつ血清を手に入れた
だから、夢子様に使う分ともう1本余っているはず
そう考えて2人の元へ行こうとしたけれど、体の力が抜け、うまく立っていられない
壁にもたれかかるようにして座り込み、なんとか知り合いが通るのを待った
けれど結局私はそのまま意識を手放した
____________________
漣が倒れているところに、男子2人が通りかかる
「おや…これは…」
「凛さん？どうかしましたか？」
「いや…面白い “ 借り ” が作れるかもしれないよ
茨、彼女を保健室に運んであげようか」
「まぁ、凛さんが言うなら…」
背の高い男が軽々と漣を抱きかかえる
もう1人の男は唇を歪めて笑っていた
「…思わぬ拾い物をしたもんだ」
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黒灰白有無％(プロフ) - コメント失礼いたします！！題名で少々気になり拝見させて頂きました、主人公が迚も好きで是から如何転がっていくか迚も楽しみです。賭ケ/グ/ルイの作品は初めて読むので此の作品で嬉しいです又の更新待ってます！自身のペースで頑張って下さい！応援しております！！！ (9月24日 22時) (
レス) id: 1ab55170b6 (このIDを非表示/違反報告)
tukina0123(プロフ) - 面白かったです!!更新楽しみにしてます！ (2021年8月30日 19時) (レス) id: 9d282b76d8 (このIDを非表示/違反報告)
NEM(プロフ) - めっちゃ好きです！！応援してます！！更新待ってます！ (2020年12月31日 0時) (レス) id: 5ab28218ae (このIDを非表示/違反報告)
！ - めっちゃ好きです！更新頑張ってください！！ (2020年10月4日 3時) (レス) id: 040106809d (このIDを非表示/違反報告)
シャケトラ - 続き気になります (2020年8月14日 21時) (レス) id: 261882cb8a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：バボちゃん | 作成日時：2019年5月18日 21時
