２０７羽 ページ15
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「(天童先輩が機能し始めた……。ほんっと、めちゃくちゃ厄介……。)」
大平のサーブから試合が始まり、澤村がレシーブする。拾えはしたものの、乱れてしまった。そのボールを田中が繋ぎ、「影山ラスト！」と声をかける。
「(打つ人物が特定されてると、なおさら厄介。)」
2枚ブロック。1枚が影山の得意なストレートをしっかり閉める。もう1枚――天童もストレートを閉め、クロスに打たせる。そして瞬時に腕をクロスへやり、そこを叩き落す。
影山のスパイクは天童によってシャットアウトをくらった。
再び大平のサーブから試合が始まるが、今度は綺麗に澤村が返す。そして影山がセットの体制に入ったその刹那、東峰のことを見た。当然相手ブロックもそれを理解し、東峰に来ると予想して東峰につく。――ただ一人を除いて。
「甘ェわ。」
Aの耳にはその言葉が嫌に響いて聞こえた。
天童は影山がトスをあげる前から日向のもとに走る。そして案の定トスは日向に放たれ、日向が打ったスパイクをばっちりブロックしてみせた。
ゆらりと着地した天童は、俯いたままにAへ言葉をかける。
「……ねぇAチャン。今日の俺、何点でしょーか。」
「……100点、ですね。」
Aが悔しそうに言うが、「ぶー、残念でした。」とそれを天童は1秒で否定する。
「よーく聞いてねェ。――今日の俺、120点……！」
「ね？」とAに怪しく笑う天童に思わず身震いした。中学時代から変わらないこの雰囲気。Aは彼のこの感じがどうも苦手だ。
「監督、タイムアウトとったほうがいいかと。」
「……そうだな……。先生。」
「はいっ！」
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「俺、今絶対バックアタックだと思いましたよ！だってチラッと見たじゃないですか！」
五色が興奮した様子で天童に言う。それを天童は反笑いであっさりと返す。
「あれは完全フェイク。烏野のセッター相当上手いヤツだろ？なのにあの視線はわざとらしすぎ。
Aチャンが育て上げたセッターなんだからどんなもんかとおもえば……幼稚だね。ゲームメイク上手くてもぜってぇ勉強できねェよ、アイツ。」
憎悪を撒き散らす影山とドリンクを渡すA。2人を薄い笑みを含みながら天童は見つめた。
「期待はずれ、だな。」
「……本当にねぇ。」
急に会話に参加してきた牛島に多少驚きつつも、天童は笑みは絶やさず言葉を返した。
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蘭(プロフ) - 雨音が響いていますね切ないっ！ (2020年5月20日 19時) (
レス) id: 6b8ac95e5a (このIDを非表示/違反報告)
蘭(プロフ) - 228羽から239羽になっています その後も240羽〜になっています (2019年7月28日 17時) (レス) id: 429426fee2 (このIDを非表示/違反報告)
kusareneko11(プロフ) - 天童の童が道になってますよ (2018年1月23日 21時) (レス) id: 82b0fa55d3 (このIDを非表示/違反報告)
赤兎リエ輔(プロフ) - Kitty*.。さん» 貴方様のコメントを受けて「可笑しいのか！？」と思って調べたところ真骨頂が正解でありました…！申し訳ないです！真骨頂の意味は最もいい状態みたいな感じです！ (2016年12月29日 11時) (レス) id: 9a5c590feb (このIDを非表示/違反報告)
Kitty*.。(プロフ) - 216羽に最骨頂という言葉が出てきましたが、意味を教えてください (2016年12月27日 20時) (レス) id: 73d00c2580 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：赤兎リエ輔
| 作者ホームページ：http://nekomoti
作成日時：2016年10月8日 22時
