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208羽 ページ14





再び澤村のサーブから始まる。しかし、それは簡単につながれて川西によってスパイクを決められた。



「白鳥沢が牛島を捨ててセンターでたたかってくるのは余裕の現れ……だったな?」


「はい。基本的には、ですけど。マズい、乱れた、そう思ったときや悪い流れを断ち切りたいときに頼るのが牛島さん。そんな牛島さんを一回でも長く温存させたい。牛島さんを使うまでもない。そう判断したときは主にセンターを使い始めます。

……まさに今のがそれですね。防ぐためにはサーブで乱すしかない。」









点の取り合いが続いて、東峰のサーブから試合が始まる。



「旭さん、"ナイッサー"!」



Aが東峰に声をかけると、東峰はAに頷いてみせる。



「(Aちゃんからのナイッサーの掛け声は恐れず強打で行けってこと。それと同時に名前がよばれた場合は――)」

「(サーブで崩したいこの曲面。旭さんの強打で崩すと同時に牽制できれば嬉しい相手――。)」

「(8番をなるべく狙う。あるいは8番のいる方向をできる限りで狙うこと。)」



東峰強烈なジャンプサーブが放たれる。コントロール能力はまだまだ備わっていないが、練習してきた分、それなりにはある。彼の打ったボールは8番――五色の元へドンピシャでとんだ。




「(狙い最高、しかも崩した……!)」
「牛島さん!」




白布からアンダーのトスが牛島に上げられ、それが放たれる。ブロックに当たって大きくはじけたボールは、結果的に白鳥沢の得点になってしまった。




「(それでいい……今はまだ。)」









続いて牛島のサーブ。しっかり拾うべきところ――であったが、田中の顔面にボールは当たった。そしてそのままネットすれすれに白鳥沢のコートに落ち、烏野の得点となった。

そしてこのローテーションで日向が前衛に入ってくる。



「(今のところいい流れ……けど、"あの人"が未だに大きく機能してないって言うのが怖いところだけど……。)」



そんなAの願いを嘲笑うかのように――。



「こいやぁぁぁぁ!」



斜めに飛んでうった日向のスパイクは、ブロックによって阻まれた。




「(だよね……1セット目でもう随分慣れてたはずだし……。それにしても、タイミング最っ悪。)」




Aの視線の先には日向をブロックした男――。




「若利クンを倒したければ俺を倒してからいけ……ってな。」




そう日向達に言う5番……天童の姿があった。




.

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(プロフ) - 雨音が響いていますね切ないっ! (2020年5月20日 19時) (レス) id: 6b8ac95e5a (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 228羽から239羽になっています その後も240羽〜になっています (2019年7月28日 17時) (レス) id: 429426fee2 (このIDを非表示/違反報告)
kusareneko11(プロフ) - 天童の童が道になってますよ (2018年1月23日 21時) (レス) id: 82b0fa55d3 (このIDを非表示/違反報告)
赤兎リエ輔(プロフ) - Kitty*.。さん» 貴方様のコメントを受けて「可笑しいのか!?」と思って調べたところ真骨頂が正解でありました…!申し訳ないです!真骨頂の意味は最もいい状態みたいな感じです! (2016年12月29日 11時) (レス) id: 9a5c590feb (このIDを非表示/違反報告)
Kitty*.。(プロフ) - 216羽に最骨頂という言葉が出てきましたが、意味を教えてください (2016年12月27日 20時) (レス) id: 73d00c2580 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:赤兎リエ輔 | 作者ホームページ:http://nekomoti  
作成日時:2016年10月8日 22時

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