第２１６話 ページ16
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「何勝手なことしてんだよ、越前！！」
目の前で桃城に殴られて倒れる越前。場は緊迫した空気に包まれていた。
リョーガの行動に悩まされた翌日。練習をしていた日本代表の元にアメリカ代表として大会に参加していた越前が突然やってきた。そして何を言うかと思えば、日本代表に戻るとのことだったのだ。
皆が突然の申し出に驚く中、一番に行動したのは桃城だった。倒れた越前に、彼は更に言葉を続ける。
「お前がアメリカ行ったから怒ってんじゃねぇーよ！ノコノコ戻って来やがって！！代表に選ばれなかったやつの気持ち考えたことあんのかよ！？」
激昂する桃城を「もういいじゃねーか桃城！」と跡部がなだめる。でも、と不本意そうに口ごもった桃城の元に突然現れた三船が言った。
「そいつは元々日本代表に一度は選ばれておる。代表でもない部外者こそ出て行け！わしは使えるもんは使う！！」
そういいながら越前に日本代表ジャージを渡した三船が、続けて叫んだ。
「明日から決勝トーナメントじゃ！！気合いいれて練習しろクズ共がぁ〜〜っ！！」
Aはちらりと桃城に目をやった。越前がチームに戻ってきた、それは青学のチームメイトとしてずっと戦ってきた桃城にとってとても嬉しいことのはず。その気持ちを殺してまで越前の行動を叱ったのだとしたら。
いい人だなあ、とAは柔らかく表情を崩す。と、三船から怪我をしたメンバーに代わる追加メンバーが発表された。
「遠野に代わり、加治風多！石田に代わり、柳蓮二！亜久津に代わり、千石清純！大石に代わってもう1人、忍足侑士！」
新体制で挑む決勝トーナメント。強く意気込んで、Aはひとつ深呼吸をした。
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いつも使っていた壁打ち場に今日は先客が居た。そこに居たのは知っている人物で、Aは声をかける。
「キコ！」
「あれ、(人1)じゃん！」
壁打ちの手を止めてこちらを見たキコ。偶然、なんて笑ったキコに笑顔を返せば、「そうだ！」と彼が声を上げた。突然のことに首を傾げればキコは眉をひそめて言う。
「リョーマがそっち行ったっしょ？それはいんだけど、兄貴も行方不明でさ〜。」
「(人1)なんか知らない？」と続けたキコの言葉に目を見開いた。そして同時に昨日の行動とじゃあなという言葉、それから越前が合宿所を去った日に彼もいなくなったことなどが思い起こされる。
どこまでも分からない人だと、Aは頭を押さえてため息をついた。
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紗菜 - アニメがまた、スタートするのでこちらも更新されるのをお待ちしています。 (2月15日 19時) (
レス) id: c2a2213ca9 (このIDを非表示/違反報告)
ちあき - 続きが楽しみです (2021年9月22日 0時) (レス) id: 09253d858e (このIDを非表示/違反報告)
甲賀忍者(プロフ) - 素晴らしい作品！夢主ちゃん格好可愛いすぎます！ (2021年1月3日 15時) (レス) id: 0e780aa7b5 (このIDを非表示/違反報告)
巫和泉(プロフ) - コメント失礼します！読んでいて，とても面白かったです！更新楽しみにしてます！ (2020年1月4日 18時) (レス) id: c314aa38cf (このIDを非表示/違反報告)
白雪(プロフ) - 更新待ってます!続きが楽しみです。 (2019年11月7日 8時) (レス) id: 567a821487 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：赤兎リエ輔
| 作者ホームページ：http://nekomoti
作成日時：2019年3月18日 0時
