２５７羽 ページ8
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「ついた……。」
立派な校舎を見上げて呟く今日の朝。数ヶ月前、日向と影山とともに牛島と道端で出会ったとき以来の白鳥沢学園高等学校だ。
中学時代の様々な思い出が蘇る。そんな思い出を払拭するように首を左右に振って、校舎内へと向かった。
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「失礼します。」
校内にある教官室という部屋。そこへまず来いと前日に話していたためノックをしてから戸を開いた。室内には鷲匠と穴原がいて、入室してきたAを見る。
「よくきたな、白石。」
「お誘いいただきありがとうございす。」
ぺこりと頭を下げるA。そんなAを鷲匠はじっとみつめてから、言葉を発する。
「いいか。俺は別にお前と言う1人のマネージャーに絶大な可能性を抱いてるわけじゃねえ。あくまでお前は選手のサポートで二の次だ。いいな。」
「分かっていますよ、言われずとも。」
鷲匠の言葉に呆れと好奇心を含んだ、なんとも形容し難い笑みをAは浮かべた。そんなAを相も変わらず無表情で見る鷲匠。彼が次に発した言葉はAも予想していないことだった。
「それと、てめぇんとこのチビ1人こっちに乗り込んできてんだ。管理しとけ。」
「チビが乗り込む……って、日向！？」
何故か知らないけれど、鷲匠の言葉と日向翔陽と言う人物は簡単にイコールで結びつけることができた。日向の突拍子もない行動には毎度毎度驚かされてきた。けれどまさか強化合宿に乗り込むとは誰が予想しただろう。
「馬鹿……。」
「今はボール拾いさせてる。俺はあいつを練習に加えるつもりはねえぞ。」
「かまいません。勝手な行動をとったのは日向ですから。」
Aはまるで保護者のように頭を抱える。そんなAに苦笑いを送りながら、穴原が資料を差し出す。
「これ、選手についての軽いデータ。」
資料を受け取って、早速1枚目には五色の名前があった。ぱらぱらとめくると青城の国見、金田一、伊達工の黄金川、角川の百沢などなど、なるほどと納得せせられる面子が揃っている。そして中には中学生も含まれていた。相当実力があるのだろう。
「1つはこのデータをもっと明確に分析すること。1つは選手達へのアドバイス。1つはドリンクやタオルの用意。忙しいと思うけど大丈夫？」
「問題ありません。」
そういうAの表情はどこか楽しそうだった。
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さりあ(プロフ) - 古森くんと佐久早くんの番外編のお話がちょっと見当たらないのですが番外編part2にありますか？？お話がすごい気になります！！ (2021年7月31日 1時) (
レス) id: bfe73c86d0 (このIDを非表示/違反報告)
柿の種梅しそ味(プロフ) - すみません。なんか…話数違いません？なんか重なってる… (2019年12月23日 16時) (レス) id: c64161dde0 (このIDを非表示/違反報告)
赤兎リエ輔(プロフ) - ざらめ煎餅さん» とーっても嬉しいお言葉ありがとうございます！面白いだなんて畏れ多い…！凄く励みになります…！御期待、応援に添えるよう精一杯頑張らせていただきますので、どうぞこれからもご愛読いただければ幸いです(*´ω｀) (2017年4月2日 20時) (レス) id: 9a5c590feb (このIDを非表示/違反報告)
赤兎リエ輔(プロフ) - tenipuri3rdさん» やっと続きを更新できます･･･！お待ちいただいてありがとうございました！楽しみにしていただけているようでなによりです(*´ω｀) 恋愛のほうは正直行き当たりばったりですのでなにもかもが未定ですｗそれでもこれからも楽しみにしていただければ幸いです！ (2017年4月2日 20時) (レス) id: 9a5c590feb (このIDを非表示/違反報告)
ざらめ煎餅 - すっごく面白いです。更新頑張って下さい(｀_´)ゞ (2017年3月31日 1時) (レス) id: 233c1dd62c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：赤兎リエ輔
| 作者ホームページ：http://nekomoti
作成日時：2016年12月23日 21時
