138 記憶の欠片 ページ47
〜雪村side〜
私はやっと立ち上がり、薫さんとともに走り出した。
…けど、足が少しやけどしてて痛い。
それにとんでもなく熱くて、薫さんがいなかったら
きっと私は既に気を失っていただろう。
そんなことを思いながらも走っていると、突然薫さんが
叫んだ。
南雲「“千鶴”!前を見ろ!!」
―――――――ーーー
『千鶴!!前を見て歩いて!!』
『いやぁ…!村が……母様たちがッ!!』
『……今は、生き残ることだけを考えて、千鶴』
どこか優しげな声で誰かが私をなだめてくれている。
あの子は…誰だった?
大切だったはず……いつも近くにいたあの子
私とそっくりな………______
雪村「“薫”っ!!」
南雲「……っ?!」
ズシャァ
燃えてしまった木が私たちの目の前に落ちてきた。
前にもあった、この光景…。
雪村「うっ…!!?」
そうすると色々な記憶の断片が頭の中に入ってきた。
――何だろう…頭の中をぐしゃぐしゃにされたような
この感じ…気持ちが悪い。
ドサッ
―――――
――――――ーーー
最後に見えたのは
冷たい目をした薫さんの姿、そして感情のこもらない声。
『俺は人間を許さない。……お前も』
雪村「……ごめんね」
なぜか涙があふれて、気付いたら謝罪の言葉が勝手に出ていた。
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樹(プロフ) - ようこちゃんさん» ありがとうございます…//!頑張って更新していきます!! (2013年3月27日 22時) (レス) id: 2b17fc2cec (このIDを非表示/違反報告)
ようこちゃん(プロフ) - すごい楽しみですよ〜! (2013年3月27日 16時) (携帯から) (レス) id: 29bc6add98 (このIDを非表示/違反報告)
樹(プロフ) - ようこちゃんさん» ここまで読んでくださり本当にありがとうございます!四章では展開が早いと思いますが…主人公に色々なことがあります← (2013年3月27日 12時) (レス) id: 2b17fc2cec (このIDを非表示/違反報告)
ようこちゃん(プロフ) - ぱーと3が読み終えました。ぱーと4は明日読みます。主人公はどうなるのかな? (2013年3月26日 23時) (携帯から) (レス) id: 29bc6add98 (このIDを非表示/違反報告)
樹(プロフ) - 阿修羅さん» ぁ…何となくわかってしまったかも…… (2013年3月17日 21時) (レス) id: 2b17fc2cec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:樹 | 作成日時:2013年2月15日 19時