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136 子供 ページ45

〜南雲side〜

雪村「誰か!助けてください!!」

俺が叫んでから少したった。
いい加減店から出ようとしていたら、千鶴の声がしてきた。


何してんだよ……。


一応斎藤に言われた通り、千鶴を助けに行こうとした…が、


子供「兄ちゃん……」


いつの間にか、俺の後ろに男…子供がいた。
歳はだいたい八歳くらいだろうか?
俺の着物を後ろから引っ張っている。


南雲「なんで逃げないんだよ…」


小さく舌打ちをしてから、逃がそうと出口の方へ
つれていこうとするが、なぜかこの場に止まろうと足を踏ん張っている。


はっきり言って面倒だ。


子供「……」


子供は火が広がっても、なおうつむいて出ようとしない、
……俺、子供の相手は嫌いなんだけど。


南雲「どうしてここから出ないんだ?」


さっきより少し口調をやわらかくし、子供と背の高さが同じくらいになるように
かがんでみた。


子供「母ちゃんが…中にいる」


すると小さい声が返ってくる。

南雲「そうか…安心しろ、母親は助ける」


そう言って、微笑んで子供の頭をクシャリとなでると、
ホッとしたように何度もうなづいて、子供は
出入り口へと走っていった。




……助けれるかどうか、保障はできないけどな。


俺は小さくそうつぶやいて、
火が広がった部屋のほうへと走った。






この店が崩れるまであとどれくらいだろうか?

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作品ジャンル:アニメ
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(プロフ) - ようこちゃんさん» ありがとうございます…//!頑張って更新していきます!! (2013年3月27日 22時) (レス) id: 2b17fc2cec (このIDを非表示/違反報告)
ようこちゃん(プロフ) - すごい楽しみですよ〜! (2013年3月27日 16時) (携帯から) (レス) id: 29bc6add98 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ようこちゃんさん» ここまで読んでくださり本当にありがとうございます!四章では展開が早いと思いますが…主人公に色々なことがあります← (2013年3月27日 12時) (レス) id: 2b17fc2cec (このIDを非表示/違反報告)
ようこちゃん(プロフ) - ぱーと3が読み終えました。ぱーと4は明日読みます。主人公はどうなるのかな? (2013年3月26日 23時) (携帯から) (レス) id: 29bc6add98 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 阿修羅さん» ぁ…何となくわかってしまったかも…… (2013年3月17日 21時) (レス) id: 2b17fc2cec (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2013年2月15日 19時

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