薄桜鬼 〜氷雨の幻〜 三章

115　大嫌いな人 ページ24

そして私は今日もその『友達』に会いに行こうと外へ出ようとした。
何となく…何となくだが、私は外に出てしまう。

何故その人に会いたいのかはよく分からないのだが……。


髪を後ろで一つに束ね、
でていこうとしたところ……つかまった。

だいたい後ろを見なくてもだれかはわかる。


＿＿＿＿いつも私に愚痴愚痴と説教してくる鬼の統領さん



風間｢おい、やめておけA」

A｢死んでください、風間さん」

風間｢…会話になってな――」

A｢そのまま土に還ってください」

風間｢話くらい聞いたらどうだ？」

A｢……いやです」


風間さんは話にならないと悟ったのか、私の肩に置いた手を離した。


風間｢……あまり人間と深くかかわるな」

溜息を吐いて、呟くようにそういう。


A｢深くかかわってなどいません。向こうが近付いてきただけです」

風間｢……そんなことが通じるか。人間とかかわっても
　 バカを見るだけだぞ？」


A｢………」


もう何を言っても無駄のような気がして、
結局は無視をして風間家へ出ていく。


これがいったい何週間続いたのだろうか？

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