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94 斎藤side ページ2

俺達が急いで向かった先には、嵩峰がいた。
……そして風間も。

嵩峰はどうやら気絶しているらしい、ぐったりとしている。
もともと熱もあるからな…。

土方「風間!?」

藤堂「そいつを離せ!!」

口々に副長達が風間に向かって叫ぶが、風間はそれを鼻で笑う。



風間「フン、幕府の犬どもが…俺がこいつを離す訳などどこにもないだろう」


…少しその言葉に、何かもやもやするようなものをおぼえたが、
ここは冷静に行かねばな。


斎藤「ならば力づくでいかせてもらう」


その俺の言葉で、全員が刀を抜く……その時だった。


A「勝手なこと言わないでくださいよ」


気絶していたはずの嵩峰が、素早く体を動かし、
風間にひざ蹴りをくらわす。


風間「っ!?」


あまりにも突然のことに、さすがの風間も反応ができなかったようで
よろめいて、嵩峰を離した。


沖田「Aちゃん、さすが熱でも丈夫だね」

A「沖田さん、それ、ほめ言葉なんでしょうか?」


嵩峰が俺達の所に走りながら言う。
総司…この状態で挑発するべきではないと思うが……。


風間「くッ…A…貴様」

よろめいた風間は、少しだけ顔をゆがめながら、
嵩峰を睨む。


A「……風間家には感謝してますが、私は帰るつもりなどありません
  …いや、私に帰る場所など本当はないのではないでしょうか?」


笑顔をつくり、感情が
よくわからないような調子で風間に言う。


風間「全員待っている…。
  おまえはただ村のために犠牲になったようなものだ」


犠牲……?それは一体どういう意味だ…?


俺が考えていると、嵩峰がどこからか
刀を持ちだした。

ピクリと、風間がその時反応したのがわかった。


風間「A、なぜその刀をまだ持っている……?」


風間はなぜか嵩峰が持ち出した刀を見て、
どこか怒っているかのような…嵩峰を哀れむような目で
嵩峰を見た。


A「……貴方に答える理由はありません」

斎藤「……」


嵩峰はその刀を抜いて、静かに刀を
風間に向けた。

95 刀への想いと→←93 土方side



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作品ジャンル:アニメ
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(プロフ) - ようこちゃんさん» ありがとうございます…//!頑張って更新していきます!! (2013年3月27日 22時) (レス) id: 2b17fc2cec (このIDを非表示/違反報告)
ようこちゃん(プロフ) - すごい楽しみですよ〜! (2013年3月27日 16時) (携帯から) (レス) id: 29bc6add98 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ようこちゃんさん» ここまで読んでくださり本当にありがとうございます!四章では展開が早いと思いますが…主人公に色々なことがあります← (2013年3月27日 12時) (レス) id: 2b17fc2cec (このIDを非表示/違反報告)
ようこちゃん(プロフ) - ぱーと3が読み終えました。ぱーと4は明日読みます。主人公はどうなるのかな? (2013年3月26日 23時) (携帯から) (レス) id: 29bc6add98 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 阿修羅さん» ぁ…何となくわかってしまったかも…… (2013年3月17日 21時) (レス) id: 2b17fc2cec (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2013年2月15日 19時

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