140 悲惨 ページ49
〜南雲side〜
斎藤「雪村!南雲!!」
俺達が店から出た瞬間、燃えていた店は崩れ、
辺りを見渡すと、やはり他の家にも火は広がっていた。
南雲「斎藤組長、雪村さんは気を失っています」
斎藤「そうか…」
俺が一言そう報告してから、
混乱状態の隊士が集まっているところに加わろうとした時、
子供「兄ちゃん…母ちゃんは!?」
さっきの子供が焦ったように訪ねてきた。
南雲「……」
多分この子供の母親は千鶴と一緒にいたあの死んだ女だろう。
その他に人間はいそうになかったから。
南雲「…死んだ、約束守れなくてごめん」
子供「っあ゛…うう」
そういった瞬間、子供の顔がみるみる歪み、
泣き出してしまった。
声をあげて泣く子供の泣き声は、町人たちの声で
かき消されていく。
……――――
――仕事、しないと……。
ここの町人たちをどうにかしないといけない。
隊に戻らなければ。
俺は千鶴をおぶったまま隊の列へと戻った。
「うあああああああああああああああ゛っ!!!」
南雲「……」
後ろからは子供の泣き声、
他の町人たちの泣き声や叫び声も混じっている。
こういう光景が、俺は一番嫌いだ。
――――ーーー
『母様!!父様ぁっ!!」
『薫ッ!千鶴と一緒に逃げなさい!!!』
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樹(プロフ) - ようこちゃんさん» ありがとうございます…//!頑張って更新していきます!! (2013年3月27日 22時) (レス) id: 2b17fc2cec (このIDを非表示/違反報告)
ようこちゃん(プロフ) - すごい楽しみですよ〜! (2013年3月27日 16時) (携帯から) (レス) id: 29bc6add98 (このIDを非表示/違反報告)
樹(プロフ) - ようこちゃんさん» ここまで読んでくださり本当にありがとうございます!四章では展開が早いと思いますが…主人公に色々なことがあります← (2013年3月27日 12時) (レス) id: 2b17fc2cec (このIDを非表示/違反報告)
ようこちゃん(プロフ) - ぱーと3が読み終えました。ぱーと4は明日読みます。主人公はどうなるのかな? (2013年3月26日 23時) (携帯から) (レス) id: 29bc6add98 (このIDを非表示/違反報告)
樹(プロフ) - 阿修羅さん» ぁ…何となくわかってしまったかも…… (2013年3月17日 21時) (レス) id: 2b17fc2cec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:樹 | 作成日時:2013年2月15日 19時