検索窓
今日:3 hit、昨日:4 hit、合計:43,679 hit

140 悲惨 ページ49

〜南雲side〜

斎藤「雪村!南雲!!」

俺達が店から出た瞬間、燃えていた店は崩れ、
辺りを見渡すと、やはり他の家にも火は広がっていた。


南雲「斎藤組長、雪村さんは気を失っています」

斎藤「そうか…」


俺が一言そう報告してから、
混乱状態の隊士が集まっているところに加わろうとした時、


子供「兄ちゃん…母ちゃんは!?」


さっきの子供が焦ったように訪ねてきた。

南雲「……」


多分この子供の母親は千鶴と一緒にいたあの死んだ女だろう。
その他に人間はいそうになかったから。


南雲「…死んだ、約束守れなくてごめん」

子供「っあ゛…うう」


そういった瞬間、子供の顔がみるみる歪み、
泣き出してしまった。
声をあげて泣く子供の泣き声は、町人たちの声で
かき消されていく。



……――――

――仕事、しないと……。


ここの町人たちをどうにかしないといけない。
隊に戻らなければ。


俺は千鶴をおぶったまま隊の列へと戻った。









「うあああああああああああああああ゛っ!!!」

南雲「……」


後ろからは子供の泣き声、
他の町人たちの泣き声や叫び声も混じっている。




こういう光景が、俺は一番嫌いだ。



――――ーーー

 『母様!!父様ぁっ!!」

 『薫ッ!千鶴と一緒に逃げなさい!!!』

続編へ→←139 戸惑い



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (83 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
47人がお気に入り
設定タグ:薄桜鬼 , ,   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

(プロフ) - ようこちゃんさん» ありがとうございます…//!頑張って更新していきます!! (2013年3月27日 22時) (レス) id: 2b17fc2cec (このIDを非表示/違反報告)
ようこちゃん(プロフ) - すごい楽しみですよ〜! (2013年3月27日 16時) (携帯から) (レス) id: 29bc6add98 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ようこちゃんさん» ここまで読んでくださり本当にありがとうございます!四章では展開が早いと思いますが…主人公に色々なことがあります← (2013年3月27日 12時) (レス) id: 2b17fc2cec (このIDを非表示/違反報告)
ようこちゃん(プロフ) - ぱーと3が読み終えました。ぱーと4は明日読みます。主人公はどうなるのかな? (2013年3月26日 23時) (携帯から) (レス) id: 29bc6add98 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 阿修羅さん» ぁ…何となくわかってしまったかも…… (2013年3月17日 21時) (レス) id: 2b17fc2cec (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2013年2月15日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。