GO･グリフォン 楽園の密告者 ページ14
楽園の名を冠する地獄、ゴッドエデン。
そこは、選りすぐりのシードをより強化する為だけにある秘された孤島。
そこに連れ込まれた少年たちの殆どは、度を越した過酷な訓練を強要され、心身ともに極限まで追い詰められている状態だそうだ。
私はレジスタンスの活動の一環として、円堂たちよりも一足先に単身ゴッドエデンに乗り込み、潜伏していた。
さすがに電波の状況が宜しくなく、携帯で本部と連絡が取れない。
仕方なく円堂たちの到着を待ちつつ独自に調査を進めていた。
1日遅れで彼らは到着したのだが、私は姿を現せない状況になってしまっていた。
円堂、士郎、不動、壁山、ここまではいい、ただ問題はもう一人。
な ん で こ こ に い る ん だ お ま え ……!!
そこには、プロリーグのチームメンバーとして活動しているはずの風丸がいた。
いやいやいや、ダメだろお前は。オフシーズン？ダメですちゃんとプロとしての自覚持って大人しく休む時には休みなさい、なんでこんなあっぶねぇところ来てんの馬鹿なの?!
そして円堂お前ぇ!!私がここに来てるの知っててそこの馬鹿野郎連れてきたわけじゃないでしょうねぇ!!
思うところは色々あるし、今すぐガッデムと叫びたいがそこはなんとか堪え、円堂に念をじめじめと送っておいた。
……とりあえず、誰か一人呼び寄せて情報共有しとかないと、本部の方の状況も知りたいし。
持ってきていたメモ用紙にさらさらと大まかに要点だけ記入し、本来落ち合い、拠点とする場所だったはずの廃屋の目立つ場所に、手頃な大きさの石を重石にして置いておいた。
さてと、あいつら来る前にとっとと退散しますか。
＊
｢……ん？何か落ち……いや、置いてある……？｣
｢どうしたんだ風丸？｣
｢円堂、これ……｣
近づいて確認してみると、石の下敷きになっているメモ用紙がそこにあった。
明らかな人為的なものに俺は不信感を抱いた。
まさか、俺達が潜入することがバレている……？
｢とにかく内容を見てみようぜ、もしかしたら、俺たちより先に来てる奴からのメッセージかもしれないし。｣
｢……先に？俺たちの他にも、レジスタンスの人間が来ているのか？｣
｢あ、あー、あー!!そういや言ってなかったなぁー!!悪い悪い!!｣
明らかに挙動不審になった円堂。
何か知られたら不味いことでもあるのだろうか。
｢キャプテン……｣
吹雪があはは、となんとも言えない、微妙な苦笑いを浮かべていたのが更に不自然さを助長していた。
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弓女雅零(プロフ) - こっちにも来ちゃいました(笑)やっぱりこの小説好きですっ！！ (2019年2月25日 17時) (
レス) id: fc748f73ac (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - リアトさん» リアトさん、はじめまして！コメントありがとうごさいます！ご指摘ありがとうございます！確認次第訂正いたします！ (2019年2月15日 20時) (レス) id: a67af18030 (このIDを非表示/違反報告)
リアト(プロフ) - こんばんは。いつも展開をドキドキしながら読ませて頂いてます。ところで誤字報告を少し。>「確かに何人か俺にチョコらしきものを私に来た女子がいた。」これは「渡し」ではないかと思いまして報告させて頂きました。次話、お待ちしております。 (2019年2月15日 20時) (レス) id: 809030045e (このIDを非表示/違反報告)
七瀬真昼 - 分かりました！！というか返信してくれてありがとうございます！毎回毎回ご丁寧に…。私だったら返信しないまま放置ですよ多分。そういえばふと思ったんですが、次のイナオリで子文くんの正体が明らかになりますよね！見当ついてるけど…ゆきさんは分かりますよね！ (2019年1月27日 17時) (レス) id: 60ce0b2030 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 七瀬真昼さん» 七瀬さんコメントありがとうございます！リクエスト、大変ありがたいお話なのですが、私事で大変申し訳ないのですが、モチベの関係で受け付けてないんですよ…本当にごめんなさい…でもバレンタインのお話は元々書く予定でしたので、そちらの方を是非見て頂ければ… (2019年1月27日 17時) (レス) id: a67af18030 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆき | 作成日時：2018年12月17日 23時
