【刀剣乱舞】菊の花は乱れ咲く。 (ページ11)

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菊十一ページ11

さて、私は彼とは別のところへ姿を隠すとします。
鶴丸殿は、あの審神者に会いに行ったと知ったら色々と面倒なことを言い出すに違いありませんし。

　もう、本丸内には入れませんね。
許してください、鶴丸殿。これも必要なこと。暫く御一人でいらっしゃってください。

　色々と面倒なんです本当に、傷が深いといっても限度がありますよ。
寝た後の寝言とか本当に怖いんです。

　死ねとか殺されるとか、ヤメテをずっとぶつぶつ言っているだとか......いい加減にしろよみたいな感じなんです本当に。

　...何か寒気がしてきました。

　ま、これからは暫く身を潜ませますよ。現世にでも行ってゲームでもしてます。
離れても問題ないのかって？大丈夫ですよー。

　では、行って来ます。任せましたよ、こんのすけ！
浄化が終了したらお呼びください！！

＊＊＊

　現代の衣服でないとマズいと判断したら、勝手に着物が自分が生前着ていた制服に早変わりしました。不思議なものですね。

　髪の色も、生前と同じ真っ黒の髪に。もちろん髪の色も、ですよ？
顔や身長は変わってはおりませんが。

「先ずは何処に行きましょうか」

「そこのおにいさん、ちょっといい？」

　突然に声をかけてきた幼子。ただならぬ気配を感じます。

「あそこの店で話したいことがあるんだ。ついてきて」

　特に行くこともないので断る義理はありません。ならば付いていくべきでしょうね。
頼み事は、出来ることは自分のできる範囲だけ受けるのが一番いいので。

　ついていった先は路地です。目の前にいる幼子はすいすいと道を通り抜けていきます。
私もそれに続き、付いていった先には隠れ家のようなかふぇ？がありました。

珈琲の良い香りがするので間違いないでしょう。

「いらっしゃいませ、坊ちゃま」

「珈琲とオレンジジュース」

「承知いたしました」

　坊ちゃま？どの様な形の関係なのでしょうか？
初老の方が作業を始めたところで、彼が幼子が話し始めた。

「やあ、キミからすると初めましてになるのかな？」

.

.

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「初めまして。僕は神、キミをこの世界に送った...張本人さ」

　思わず目を見開いた。