検索窓
今日:1 hit、昨日:10 hit、合計:57,612 hit

3 ページ3

「山田先生、土井先生」

庵を出ようとしたところで呼び止められた二人は「学園長先生」と振り返る。


「Aと部屋が近いところになるなら、彼女にこれを渡してくれ」

そうして差し出されたのは、紙と筆。


学園長先生はもともと、これから彼女と行動を共にすることが多くなるであろう山本シナ先生に頼もうとしていた。
だが既に新野先生と一緒に少女のいる医務室へ向かった後で、部屋に残っていたこの二人に頼んだのだ。

文を出すのはきっと早い方が良いだろうから。




山田先生がそれを受け取りながら「いいですけど、何に使うんですか」と問いかける。

「彼女が引き取ってもらったと言う家に、しばらく忍術学園で預かるという文を出そうと思うのじゃが、彼女自身からの文も一緒にあった方が良いと思ってのう」

「たしかに、学園からのだけじゃなくて本人からの文もあれば向こうは心配しなくて良いでしょうね」

土井先生は頷いた。


「じゃ、よろしく頼む」

はい、と声を揃えて返事をすると、2人は庵を出ていく。







学園長とヘムヘムだけが残された庵。



「……彼女の居場所は本当にあるのかどうか…」
「ヘム?」
「さて、少し休憩して茶でも飲むかのう」
「ヘム!」

8 - 1→←2



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (73 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
72人がお気に入り
設定タグ:忍たま , rkrn
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:加糖 雪 | 作成日時:2021年4月6日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。