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「呪いが少ない」
「……え、ああ。私じゃなくて」
私のことを変だと指したのかと思って少しびっくりした。
美術科なら異質上等！なのだが真剣なトーンで、しかもド直球に恵に言われてしまったらちょっと凹むところだった。
「真希さんから乙骨先輩の時のことを聞いてはいたが…本当にそうなんだな」
「？」
「強い特急呪霊…ペインが居ることで、普段はうじゃうじゃ出てくる低級の呪いがみんな引っ込んでる」
「……マジ？」
大真面目な顔で「マジ」と返される。
このやりとり、五条先生ともしたぞ。
「…てかお前、今まで呪霊が見えてなかったくせに、帳の効果で見えやすくなっても怖がったりしないんだな」
「んー、なんでだろう」
「まさか、ペイン以外見えてないのか？」
「ペイン以外に何かいたの？」
沈黙。
1階を一周して、それでも特にペインのような呪霊を見た訳では無い。
まさかとは思うが、いたのか？
「…見えてないんだな…」
恵は今にもため息をつきそうだ。
「うそ、だって、え？いた？なんもいないよね！ペイン！」
思わずペインの方に話しかける。
“……いた”
「ペインが肯定した！？ちょっとまって、もう1回見てくる。恵、どこにいるか教えて」
踵を返すと恵は慌てた声で
「あっ、おい勝手に一人になるな」
直後、「……いや、ペインがいるな…」と私に聞こえるか聞こえないかのボリュームで呟きながら追いかけてくる。
教室が並ぶのが見えるところまで廊下を歩くと、恵に呼び止められる。
「そんな遠くまで行かなくてももう居るだろ、そこに」
「ど、どこ……」
「そこの教室の中だと教卓の下、机の中、ロッカーの中…あと廊下は柱に隠れてるやつ、それから窓の外に見える中庭の方には花壇の影に……」
「わ、わかったわかった、いや、え、見えるって」
恵が挙げた箇所をおっかなびっくり順番に注意して見てみると、確かにいた。
手足が無数に生えていたり、いくつも目を持っていたり、異形のそれが。
私や恵と比べてもだいぶ小さい。5歳くらいの子と変わらないサイズだ。
そしてみんな、息を潜めるようにこちらを見ている。
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reia(プロフ) - 加糖雪さん» ありがとうございます！(*^^*)もちろん、無断転載や改変などはしません! (2022年3月2日 17時) (
レス) id: 0d7a47aa6b (このIDを非表示/違反報告)
加糖雪(プロフ) - reiaさん» 保存のみでしたらしていただいて良いですよ。画像の複製、改変、転載(複製や改変したものを含む)等は禁止しておりますのでご注意ください。 (2022年3月2日 17時) (レス) id: 7edce3b0d6 (このIDを非表示/違反報告)
加糖雪(プロフ) - souさん» souさんコメントありがとうございます！今後も番外編に挿絵描いてもらう予定なのでお楽しみに〜！ (2022年3月2日 17時) (レス) @page32 id: 7edce3b0d6 (このIDを非表示/違反報告)
reia(プロフ) - 加糖雪さん» 挿絵の保存って大丈夫ですか？ (2022年3月2日 16時) (レス) id: 0d7a47aa6b (このIDを非表示/違反報告)
加糖雪(プロフ) - reiaさん» reiaさんコメントありがとうございます！挿絵はこれからも番外編にちょこちょこ入れる予定なのでお楽しみに…！ (2022年3月2日 14時) (レス) id: 7edce3b0d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：星藍 海 | 作成日時：2022年2月11日 2時
