23 実習 ページ23
「今から実習を行います！」
1年生全員を横一列に並ばせるなり、唐突に五条先生はそう告げた。
「2人1組になって、それぞれ別のとこに呪霊を祓いに行ってもらいたいんだけど」
「え、それって私もなんですか？」
「そりゃもちろん。一番経験が必要でしょ」
早く自分の呪力の扱いに慣れなね、と五条先生はこちらににっこりして見せた。
マジか。
組み合わせどうする？と五条先生は投げかける。
「じゃあ俺はAと……」
ほぼ即決で言い出した恵に、「あれあれ〜？」「恵く〜ん？」と悠仁と野薔薇がにやにやしながらつっかかった。
「え、なに、恵ってそうなの？」
と五条先生まで楽しそうに口端を吊り上げている。
この雰囲気は…分かりたくないけど分かるぞ。冷やかしだ。残念だが私の方にもそんな気は毛頭ないが。
「何言ってんすか、違いますよ。普通に組み合わせ考えたら、一番安定すると思って」
「んーまあ確かにね。ペインを引き連れたAのサポートとカバーは、呪術師の経験豊富な恵が適任だ」
恵はそんな冷やかしに動じずきっぱり否定した。落ち着かない盛り上がりはおさまり、私は密かに胸を撫で下ろす。
「じゃあペアが決定したことだし、早速向かおうか」
詳細は各自車運転の補助監督から！ということで制服に着替え、刀袋にしまい込んだ真刀を抱えて、私は恵と伊地知さんの運転する黒い車に乗り込む。……が。
「え、なんで五条先生まで乗ってんすか」
後部座席の私と恵の間に五条先生が長い脚を持て余すように組んで座った。
「いいからいいから」
恵を適当にあしらい、「車出して」
「は、はい」
予定になかったのであろう五条先生同伴に驚いているのか、それとも姿を消さずに助手席のところにいるペインに怯えているのか、伊地知さんの声は若干震えていた。
向かった先はとある中学校。
自然発生した呪いの被害が出ているらしい。
「教師と生徒の数名が学校内で突然意識を失い、そのまま昏睡状態となり現在入院しています」
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reia(プロフ) - 加糖雪さん» ありがとうございます！(*^^*)もちろん、無断転載や改変などはしません! (2022年3月2日 17時) (
レス) id: 0d7a47aa6b (このIDを非表示/違反報告)
加糖雪(プロフ) - reiaさん» 保存のみでしたらしていただいて良いですよ。画像の複製、改変、転載(複製や改変したものを含む)等は禁止しておりますのでご注意ください。 (2022年3月2日 17時) (レス) id: 7edce3b0d6 (このIDを非表示/違反報告)
加糖雪(プロフ) - souさん» souさんコメントありがとうございます！今後も番外編に挿絵描いてもらう予定なのでお楽しみに〜！ (2022年3月2日 17時) (レス) @page32 id: 7edce3b0d6 (このIDを非表示/違反報告)
reia(プロフ) - 加糖雪さん» 挿絵の保存って大丈夫ですか？ (2022年3月2日 16時) (レス) id: 0d7a47aa6b (このIDを非表示/違反報告)
加糖雪(プロフ) - reiaさん» reiaさんコメントありがとうございます！挿絵はこれからも番外編にちょこちょこ入れる予定なのでお楽しみに…！ (2022年3月2日 14時) (レス) id: 7edce3b0d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：星藍 海 | 作成日時：2022年2月11日 2時
