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「っだ……」
また私の負けだ。いや、この人に勝てそうなんて1ミリも思っていないけど。
真希先輩は私を組み敷いたまま私の顔を覗き込んだ。
「意外と体力あるんだな」
喋ろうと思うが、息切れが酷くてなかなか言葉が出ない。
「デッサン、とかつ、常に体力勝負、ですし……あと、び、美術部って意外と力仕事が多いんですよ…」
絵画やデッサンは一日に何時間もかけて仕上げる。
集中して取り組むと体力的にも精神的にもかなり疲れるのだ。
他にも石膏像の移動とか、作品の持ち運びとか。
ベニヤ板に絵を描くとなればその重さは体感だがキャンバスの0.8倍くらいになる。さらに額装をするとプラスでもう少し重くなる。
私が非力だから大変に感じるだけかもしれない。
きっと実質運動部と呼ばれる吹奏楽部に比べたらなんてことないのだろう。
私の体の上から真希先輩が退き、重たい体を立ち上がらせる。
「っはあ……ちょっと休憩しても良いですか…」
「おう。パンダと選手交代しよう」
「えっ俺？」
「パンダ先輩、あとは頼みました」
よたよたと土手の方に戻りながら、笑顔でご指名のパンダ先輩の肩にぽん、と手を置いた。
「ツナマヨ〜」
多分、狗巻先輩も頑張れ、と言っている。
「くっ…かわいい後輩に頼まれたら仕方ねえ……真希！いくぞ！」
「…単純バカかお前は」
「なんだってえ！？」
そうしてばたばたと真希先輩とパンダ先輩の取っ組み合いが始まる。
昨日の筋肉痛も引き摺りながらの今日のこれはかなりこたえる。
最中はとにかく必死で痛みはあんまり気にしてなかったけど、座りこもうとするとつい、いたたた、と声が出た。
「よいしょ、はあ……」
こりゃあ慣れるまで毎日筋肉痛か…
「明太子？」
「え？」
横を見ると、こちらにスポーツドリンクのペットボトルを差し出す狗巻先輩が立っていた。
「ああ、飲み物…ありがとうございます」
「しゃけ〜」
受け取ると、狗巻先輩はにこりと笑って私の隣に座った。
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reia(プロフ) - 加糖雪さん» ありがとうございます！(*^^*)もちろん、無断転載や改変などはしません! (2022年3月2日 17時) (
レス) id: 0d7a47aa6b (このIDを非表示/違反報告)
加糖雪(プロフ) - reiaさん» 保存のみでしたらしていただいて良いですよ。画像の複製、改変、転載(複製や改変したものを含む)等は禁止しておりますのでご注意ください。 (2022年3月2日 17時) (レス) id: 7edce3b0d6 (このIDを非表示/違反報告)
加糖雪(プロフ) - souさん» souさんコメントありがとうございます！今後も番外編に挿絵描いてもらう予定なのでお楽しみに〜！ (2022年3月2日 17時) (レス) @page32 id: 7edce3b0d6 (このIDを非表示/違反報告)
reia(プロフ) - 加糖雪さん» 挿絵の保存って大丈夫ですか？ (2022年3月2日 16時) (レス) id: 0d7a47aa6b (このIDを非表示/違反報告)
加糖雪(プロフ) - reiaさん» reiaさんコメントありがとうございます！挿絵はこれからも番外編にちょこちょこ入れる予定なのでお楽しみに…！ (2022年3月2日 14時) (レス) id: 7edce3b0d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：星藍 海 | 作成日時：2022年2月11日 2時
